では、実際の鳥羽見寺子屋では、皆さん、どんな感じで勉強されているのでしょうか?
特に気になる部分を中心に、ご紹介いたしましょう。
子どもたちが自ら勉強します
よくある参加ケースは、「きょうだい」や「友だち」同士での参加です(きょうだい+きょうだいの友だちのケースも)。
学校の宿題をやる人もいれば、親御さんに買ってもらった市販のドリル、通信教育のテストなど、めいめい持ち寄った教材を自発的にやる人が目立ちます。もちろん、こちらで用意しているプリントもあり、それをやる子もいます。
持込みの教材でも、答えの出し方がおかしい部分、つまずきを感じている部分があれば、メンターがそれを見つけ、解き方のアドバイスをしながら、子ども自身が解けるようにしております。
特に女の子は、困っていても自分から質問することはないので、メンターが手の止まった子にやさしく声かけをすることで、わからない部分を素直に認めさせ、学校で教えてもらったことを思い出させながら、解けるように導いていきます。
子どもの性格によっては、ちょっとわからない部分を真剣に考えつづけ、同じ問題でずっと止まっていることもありますが、寺子屋では、つまった部分をメンターと一緒に解消していけるので「これを家でやってたら2時間かかってたわ」と言った子もいました。
また、同じ学年で同じ宿題をやる場合は、競い合ってやりますので、一人でやるよりかなりスピード感を持って終わらせられるようです。
もちろん、雑にならないようにメンターが見ながら、明らかに考えていない場合はもう一度考えさせ、わからないことは身近なものを使って解説を入れるようにしています。
勉強は、一人で頑張って結果が出ないからイヤになる部分も大きいので、寺子屋では、子どもたちに「わかった」という楽しさを感じてもらい帰ってもらうようにしています。
お友だちやきょうだいでの参加が多いです
持ちこみドリルを精力的に行なう人も
図工の課題も完成させて帰りました!
つまっている所はしっかりフォロー!
楽しく勉強しています
勉強そのものにいつも楽しさを感じる……というのは、現実問題、ある程度勉強ができないとたどり着けない状態ですが、鳥羽見寺子屋は、勉強を楽しくするための場所ですから、お友だち同士で勉強をやりながら、友だちが「その答えおかしくね?」と指摘し、「うわっ、まちがえたーっ!」と叫ぶことで笑いが起きたりするようなことがよくあります。
また、メンターも、上から命令するのではなく、子どもがたどり着いたおかしな答えを「冷静に考えてごらん、それだと○○にならん?」とユーモアを交えて子どもに問うようにしたりと、勉強そのものの「堅い」イメージをソフトにしながら、リラックスした状態で勉強ができるようにしています(リラックスしないと、能力が最大限発揮されないため)。
寺子屋は、学びの習慣づけをするために、学びについて制限を持たせないようにしています。そうすることで、多少脱線することがあっても、学びを「止める」ことはありません。もちろん、脱線しすぎないよう、メンターがきちんとコントロールしますのでご安心ください。
学びの習慣は、会話をすることのように「当たり前」化することです。それは、「苦行」を選択することではできません。とにかく続けることが大切です。
利用者は小4~中学生が多いです
『9歳の壁』『小4ビハインド』と呼ばれるつまずきが出始める、小学4年生ぐらいから参加者が増えていきます。
つまずく部分はやはり『算数』で、皆、同じような部分でつまずいていますが、メンターがそれぞれの子の理解度に応じた説明を個々に行ない、つまずきを解消していっております。
また、親御さんに、どこに原因があって、家庭でどういったことをしたらよいかのアドバイスメールを送るケースもございます。
6年生は『算数』以外にも、『社会(=歴史)』のつまずきが見られることがあります。全体的に女の子の利用者が多いので、統計的にも女の子が弱い、『算数』『歴史』の指導をすることが多いです(その分、国語の指導は少なかったです)。
また、1・2年生は、学ぶ習慣があまりない子も、学ぶ習慣のある子も、それぞれ参加しています。男の子はとくにワンパクですので、子どもの扱いに長けたメンターが、上手にいなしながら課題を与えていきます。
いずれにしろ、その子その子が抱える問題それぞれに触れ、それぞれに合った指導を心がけております。
最近は中学でつまずいている子や塾でついていけない子、塾に行きたくない子や、発達障害やグレーゾーンの子など、様々な学びに困難を抱えている子が集まって参加しております。
初回1コマ分は無料です
鳥羽見寺子屋は、兄弟姉妹での参加も多いですが、「お友だちとの参加」もかなり多いです。
「とりあえず体験したい」という方もいらっしゃいますので、「初回50分無料」となっています(「寺子屋勉強会」「特別授業」のみ。「みっちり復習コース」や「大型特別授業」は対象外です)。
鳥羽見寺子屋は、勉強を楽しんでもらいたいという狙いもあるので、雰囲気は昔の寺子屋のイメージに近く、黙々と勉強していると言うよりも、和気あいあいとした漢字で、友だち同士での教え合いや、上級生が下級生にわからないところを教えてあげたりということもありますし、子どもたち自身も難しい時は「難しい!」、できた時には「ヨッシャ!」と声が上がる環境となっています。
そのため、こういった環境が「よくない」と考える方には向かないかもしれませんが、逆に、塾などの雰囲気になじめなかったというお子さんはたくさん来てくれています。子どもの場合、友だち同士で集まると、勉強する予定が遊びに変わることもよくありますから……その点、メンターがいる寺子屋では、遊びに偏ることはなく安心です。
ここではとにかく、「勉強することをやめないこと、あきらめないこと」「勉強を楽しくやってもらうこと」を重視していますので、一度来て頂いて、雰囲気になじめるようでしたら続けてもらう、と言ったことも可能です。
また、子どもたちのことを放置するのではなく、学習心理に詳しい講師(メンター)が子どもをよく見て分析し、つまずいた時にも、素早くフォローしてあげるだけでなく、親御さんに対して、気づいたことをアドバイスさせて頂いています。とくに、事前に、「情報登録フォーム」にてお子さんの情報を教えて頂けると、そのアドバイスもより的確にできますので、体験であっても、登録頂けると助かります。
サポートを受けながら学びを深められる場所が寺子屋ですので、うまく利用していただければと思います。
親御さんの悩みと向き合います
説明会の時に相談されたお悩み、「情報登録フォーム」で教えていただいたお悩みについて、学習心理に詳しいメンターが、子どもの勉強する姿を見ながら、実際にどんな感じでやって、どこに原因があり、どうやって解消して行ったらよいかのアドバイスをメールでお送りしています。
下記の例は、「そろばんに通わせていたので、暗算は早いが文章題になるとまったくできない。対策はないか?」というお悩みのお母さんに対して、初回(50分)に『冬の生活』をやっている時の様子を見た後にお送りしたメールの抜粋です。
お話しいただいた、「暗算」は確かにすごいですね。一瞬で解けたのは驚きました。
(中略)
いずれにしろ見ていて感じたのは「順序」「法則」というものをきちんと理解していないのかな?という点です。
算数の「一旦100にする計算」も、答えを導き出す一つの方法論ですので、そろばん式の暗算で答えを出しても問題ないと言えば問題ないのですが、100にするのは「数字を分解して簡単なものから計算する」という論理的思考力を身に付けるものでもありますので、それがイメージ出来ないということは、確かに文章題もよく考えられないのかなと思います。
算数や理科は「論理的思考」というものがとても大切です。
社会科と違って、物事には絶対的な順序や法則というものがあり、それを使って解法を導き出すという作業が多いからです。
この能力を身につけるには・・・(以下略)
「学校の先生に聞いても具体的な対策方法が出てこない」、というお悩みもお持ちでしたが、家庭での取り組み例などもご紹介し、その部分でもモヤモヤが解消ができたようで、感謝のお返事を頂きました。
もちろん、継続的な取り組みが必要ですので、寺子屋に来た時に意識して引き続き指導もしていきます。
鳥羽見寺子屋のメンターは、部活や家庭教師で子ども指導の経験もありますが、企業での従業員研修や業務改善のプロフェッショナルとして、数々の事案に触れ、実績も残してきましたので、
「どこに課題があるのか?」という観察力
「どんな対策をすればいいか?」という発想力
「どうやったら伝わるか?」という表現力
には定評があり、「教える」ことを専門的に行なってきた方とは違ったアプローチで、目の前の子どもにそれぞれに合った指導を行えます。
他にも、最初にご相談がなかったケースで、姉妹で参加されたお姉ちゃんは算数のわからない部分が目立ち、妹はケアレスミスが目立つ、ということにメンターが気づき、その部分をご指摘させていただくと、「指摘の通りで、困っていた。何かよい対策はないか?」というような形で、ご相談もうけました。
こうやって親御さんとコミュニケーションをとることで、より、子どもたちにあった指導をしていける……これが、学校のような「一斉授業」とは異なる、「個別指導」の寺子屋のメリットでもあります。