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【寺子屋紹介】1月のふりかえり~寺子屋ならではの指導~

1月の鳥羽見寺子屋は、冬休みが終了したあとの、授業後開催がスタートしました。
和室
1月から、「ザ・寺子屋」な和室を使うことも増えました。

12月は『冬の生活』をやる子が多かったのですが、現在は、学校で出た宿題をやる子、持込みの教材をやる子のほかに、寺子屋で用意した教材を使って、苦手の克服トレーニングをする子もいます。

少人数制の寺子屋は、学校や塾の授業とは異なり「その子その子に合った個別指導」ができるのが特徴です。

たとえば、予約時に「歴史が苦手なのでなんとかしてほしい」という親御さんの要望がありましたので、お子さんには、まず、歴史のプリント問題をやらせました。
答えあわせをします。半分しか正解しませんでした。

普通は、そこで終わりがちですが、寺子屋は、そこで答えを教えません。できるまで、子どもに考えさせ、やらせます。
そして、できたものから、どんどん○にしてあげます。ゲーム感覚でやれるため、モチベーションを高められます。これは、算数などでも同じです。
自力で解けるまでやる
自分で考え、自力で解くことに意味があります。

また、『歴史人物かるた』を使うこともあります。
関連した年号や出来事を読んで、そこから人物を当てるかるたですので、学校で習った断片的な記憶とリンクさせながら、友だちと競争してゲーム感覚で復習してもらいます。
歴史かるた
顔と名前と出来事の関連性で記憶に定着させます。

寺子屋は、このように「少人数でこそ学習効果が上がる教育方法」を採用することもあります。
特に歴史に興味がない子の場合、こういった工夫をこらして学びを深めることが大事と考えています。

また、その他にも、算数の計算力を高める『百ます計算』も、子どもたちに人気です。
当たっている時より、間違っている時の方が、「どんな所で間違えやすいか」という課題がハッキリわかります。

タイムも計りますので、子どもたちの方から「やらせてほしい!」「時間をもっと早くしないと!」と前向きに取り組んでいます。

また、『百ます計算』に使っているストップウォッチを、勉強に集中するために使わせることもあります。
ストップウォッチを使う
寺子屋では、他の人も勉強を頑張るため、家でやるより、自分と戦いやすいのです。

1月からは、大人でも楽しめる知育パズル『カタミノ』も導入しました。

これは、12種類のブロックを組み合わせるパズルで、空間認識力や集中力、忍耐力を養うことができると、世界中の教育者の間で話題になっているものです。特に女の子の場合は、空間認識力を養う経験が少ないため、寺子屋でもそういう子に使わせることが多いですが、難易度も絶妙で、とにかく子どもたちに大人気です。

カタミノ1人プレイ
一人プレイでは、ブロックを回転させたり裏返したりしながら、レベルに応じた組み合わせをじっくり考えて、指先を動かします。

カタミノ2人プレイ
対戦プレイでは、相手より早く、組み合わせの完成形をイメージしなければいけません。


別のタイプの対戦プレイでは、囲碁や将棋のように、相手の何手か先まで読む、かなり高度な脳の使い方も必要になります。

このように寺子屋では、子どもが「楽しみながら学ぶ」といったことが珍しくありません。
かといって、学校の宿題や、学研のような塾の宿題、ポピーのような通信教材、市販のドリルなどであっても、周りの子もやっているだけに、子どもたちはマジメに取り組んでくれていますので、その辺はご安心くださいませ。

自学自習の習慣づけのためには、「勉強がイヤにならないこと」が大前提ですから。

他にも、子どもたちを観察していて気付いたこと、自宅でもできるアクションを、親御さんにアドバイスさせていただいておりますが、「短い時間で凄くよく見てくれた!」「子どもの態度が変わった!」「子どもが楽しく通っている!」「親としてのまずい対応に気づけた!」など、うれしいお声も頂いています。

「地域の子どもたちのために」
それが鳥羽見寺子屋の目的ですので、うまく利用していただければと思います。

 

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザー・教材開発者です。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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