鳥羽見寺子屋の公式LINEは、保護者の方ともつながっていますが、子どもとの連絡や相談に使うこともあります。
そして昨日、毎週寺子屋に来ている子から
「今日は寺子屋行かない」
とLINEが・・・
聞けばきょうだい間のトラブルがあってモチベーションがだだ下がり、とても寺子屋に行く気にならないと。
寺子屋はあくまでも子どもに寄りそうスタンスなので、説教くさく「それもどうなの?」「そんなのイカン」とは言わず、「いつも一緒の子が待ってるよ」と来るようにうながすようにはしています。
理由を聞けば、きょうだいでのトラブルでテンションが下がって、とても勉強する気にならない、ということでしたが、いつも一緒の子がいるのですから、勉強しなくてもいいので顔を出しに来るだけでも気が晴れるというもの。寺子屋は、家庭・学校以外の「第三の居場所」ですからね。
なので、その子といつも一緒の時間になる同級生に、寺子屋の公式LINEのトーク画面を渡すと、うまいこと私になりすまして誘導するんですね。
付き合いが長いので、弱いところをついて来るような話のもってき方をするというか。すると、
「じゃあ行くわ」
と来てくれることに。
寺子屋に来るなりグチを聞かされましたが、それでも子どもたちにとって、家でも学校でも言えないようなことを話せるのがここ、寺子屋なので、言ってることはよくわからなくても笑、とりあえず耳を傾けます。
人間、いくつになってもこういう場所って必要だと思うんですよね。
大人が居酒屋とかスナックとか行く感覚? 井戸端会議する感覚? 関係者じゃないから、利害関係がないから言えることってあると思いますし。
寺子屋は勉強するところでもありながら、同時に子どもたちにとっての「第三の居場所」ですから、子どもたちのメンタルも大事にします。でないと勉強どころじゃないですし。
なので寺子屋は塾よりずっとやかましいですが、学校や塾に通うのがムリな子でも通い続けられるのはそういうところにあるんでしょう。
大事なのは成績よりも成長ですしね。
かといって何もしないというのでは成長がありません。
来てからずっと、なりすました笑同級生と共にデジタル教材のeboardをやっておりましたが、問題を終わらせても私が「正答率低いからダメ」と何度もやらせているうちに、お互いの正答率をアピールし始めたりして、結果的に正答率がグングン上がりました。
同じ問題を何度もやりたくないのが人間ですが、勉強は同じ問題ができるようにならないと、本当の意味で「できた」とは言えないもの。
でも、それって、一人じゃないと案外やれたりするもんですよね。
結果的に、
「寺子屋行かない」
と言ってた子は、帰り際、
「やっぱ寺子屋来てよかったわ」
と言って帰りました。
ただただツラいことから現実逃避するだけじゃなく、少しでもいいから、できることをして、少しでもいいから、成長していく。
鳥羽見寺子屋はそんな場所であり続けたいなと。
誰も見捨てない場所。
いや、本音では、「グダグダせずに勉強しろや!」とは思いますけどね笑。
それでも、成人していない子どもは半人前なんで、回り道した方がいい場合もありますから。
「急がば回れ」だと思います。
回り道せずに急ぎたい人は、S予備校さんの方へ・・・笑