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英語0点だったピース綾部から、英語を、人生を学ぶ

お笑いコンビ、ピースの綾部祐二さん。

相方の又吉直樹が小説『火花』で芥川賞作家となって、NHKでレギュラーを持つ「文化人」になり、

何を思ったかとつぜん、

英語もできないし、勉強もそもそもできないのに、

「すべての番組を降板し、単身ニューヨークに行ってスターになる」

と言いだしてはや5年。

 

・・・5年!?

 

ついに、

「なにをやっているかわからない綾部」

「不倫をした渡部と言い間違えられがちな綾部」

と言われていた彼ですが、

ついに、YouTubeチャンネルを開設し、

ニューヨークに行った理由、

ニューヨークでやっていたこと、

ニューヨークで苦労したことを、

インタビュー形式で語り始めました。

ピース綾部の英語力に驚きの声 日本人講師から衝撃通告「一生しゃべれない」 | 東スポのニュースに関するニュースを掲載検索

 2017年10月に渡米したお笑いコンビ「ピース」の綾部祐二が20日、自身のユーチューブチャンネルを更新し、最も習得に苦しんだ英語について熱弁をふるった。  綾部は前日19日に公式チャンネル「YUJI…

「はい、なんでこんな場所で綾部の話?」

ってなりますよね?

 

いや、そりゃそうですけど、この綾部さんのYouTubeチャンネルで、

「英語の勉強」について

とくに、

「英語の勉強で苦労したこと」

について語られているので、それが非常に子どもたちにも参考になるな、と思ったので紹介しようと思ったわけです。

 

英語をまったく話せず渡米した

綾部さんと言えば、

「コミュ力は高いけどバカ」

という印象をお持ちの方もおられるのではないでしょうか?

実際、本人もそれでアメリカ生活を乗り切ってきたようです。

ちゃんと英語を喋られなくても、

「What's up?(元気?)」「イエーイ」などのノリでなんとかなっていたと。

 

そんな、渡米前の本人の英語力については、二本目のインタビュー動画で語られていました。

(元々英語はどれぐらい話せたのですか?)

あの、自慢じゃないですけど、ゼロです。
is、was、be動詞、なにを言ってるのかわからないし、

なぜなら、中、高、ホントに、ゼロです。

0点、3点、4点、5点、7点、

もう、ずーっとそれのくりかえしです、6年間。

で、来ちゃったんです、アメリカに。

も~大苦戦。ビックリしちゃった。

YUJI AYABE from AMERICA 「綾部祐二 Interview Day2」より)

なんと、中・高の英語のテストで、0点などをくり返しとっていたという綾部さん。

英語がまったくできない中で渡米して、

すごい苦労したということですね。

 

で、よくあるのが、

「現地に行けばしゃべれるようになる」

「現地の学校でネイティブに習う」

って言葉ですよね。

綾部さんは持ち前のポジティブさで、

その言葉を信じ、準備もせずニューヨークに飛び込んだと。

 

そこで、大苦戦したと。

be動詞がわからないなら「英語は何もわからない」といっても過言ではないので、当然ですね。

 

英語がまったく出来ないからこそのアドバイス

ただ、そんな綾部さんだからこそ、

実体験から、

「英語ができない人」視点に立って、

「こうした方がよかったんだ」ということを語っています。

みんな誤解している。
アメリカに来た人は、まずはネイティブな人に教わって日本語使わないでやるんだ、と。

大きな間違いです。

これはだいぶレベルの高い人がやること。

俺みたいなバカは一番やっちゃいけない

ビギナーはネイティブレベルで英語の会話ができる日本人に教わらなければダメですね。

YUJI AYABE from AMERICA 「綾部祐二 Interview Day2」より)

たしかに、現地でネイティブの会話を学ぶというのは定番です。

日本は3月が年度末なので、

欧米の新学期9月に合わせて、それまでの

4月から8月の間に現地で語学の勉強をする、というのは一つのパターンですね。

 

でもこれって、

そもそも海外の大学で学ぶ意志がある(そしてそれなりの英語の基礎はある)人のやり方で、

「英語が0点」「isもwasもわからない」

なんて人が同じことをやるなんて無謀を通り越していますね。

 

でもそれを、

まさに体を張って、

そして本気でやってしまうのが、

さすが芸人ですね。

 

そんな綾部さんが、自身の英語で苦労した経験を元に、

こんなメッセージを残しています。

だから僕は、今の若い子たち、これから勉強する人、もしくは、子どもに、俺みたいになってほしくないんすよ。

必ず、今、日本でやれることとか、勉強法がいっぱいあるわけです

YUJI AYABE from AMERICA 「綾部祐二 Interview Day2」より)

「英語はネイティブに学ばないと意味がない」

みたいな意見もあったり、

今の学習指導要領では、

「英語の授業は全部英語で授業する」

みたいになっていますが、ほとんどの子はわからないまま参加してて、ノリで終わっているようですが、

それくらいだったら、

自分に合う英語の学習方法を見つける方が大事って思いますね。

 

綾部の英語力はいかに? ちゃんと話せてる?

さて、そんな綾部さん。

英語の先生に、英語で話すことを仕事にするなら

「10000点中の4点」の英語力だと言われてしまい、

やっと必死に、本当に必死に英語の勉強をされたようです。

 

そして、動画の中で、英語のネイティブの先生と英語で会話をくり広げているシーンがありました。

→英語でしゃべるシーンから再生

どうでしたか?

ネイティブレベルではありませんが、ちゃんと、英語を話せてますよね。凄いですね。

「5年経ったのにこれ?」

という意見もあるみたいですけど、時間よりも、ちゃんと英語の先生とコミュニケーションがしっかりとれていることが凄いですよね。

私はできませんもん。

海外に行って「意志を伝える」ことはできても、それだけなので。

それは「コミュニケーション」ではないですよね。

(ちなみに寺子屋の英語クラスのYukako先生は、ネイティブレベルのコミュニケーションが取れますのでご安心を笑)

 

学ぶ人たちすべてに参考になる話

なお綾部さんは、この動画の中で、

日本でも教えていた経験のあるネイティブのマーシャ先生に、日本で英語を学ぶ人たちへのアドバイスになるようなことを聞いていました。

綾部:
日本人に英語を教えるときに一番大変だったことは?

マーシャ先生:
一つめは、日本語と英語って全然違う、順番が逆だから。主語・述語・目的語っていう文章の組み立てをしっかり教えなきゃいけなかったこと
二つめは、日本人の生徒さんによくあるのは単語を知らなかったり、言い方を知らない場合、間違った事を言ってしまって、変な空気になって気を遣って話せなくなってしまうところ。

YUJI AYABE from AMERICA 「綾部祐二 Interview Day2」より)

出ましたね、日本語と英語の「語順が違う問題」。

 

鳥羽見寺子屋の英文法クラスではこれを、

「英語の基本じゃなく根本」だとくり返し伝えていますが

学校では文の構造もほかの単元と並列して教える程度いるので、

重要度をわかっていない子って本当に多いですね。

かつての私みたいに、

ぜんぜん文章の組み立てをよくわからないまま、

「記憶力」だけで大学に入った人もいますからね笑。

 

英文法をキッチリ学ぶ事って、すっごく大事なんですよ

だって文法がまったく違いますからね、日本語と英語は。

(だから寺子屋でも英文法クラスをやっているわけです)

 

さらに綾部さん、自身の経験を交え、

「ダメな英語学習者」の例も教えてくれています。

綾部:
ネイティブの人たちと2時間ベラベラ喋っただけで、もうすごい勉強した気になっちゃう。もう今日たくさんやったから、もいっか、終わりーみたいな。それじゃあ足りないよね?

マーシャ先生:
そうね。日本人だけじゃなくて、どんな生徒さんでも、1-2時間クラスとったり、数時間人と話しただけで、終わりって人も結構いるけど、実際それは、やるべき事の10%ほどにしか満たなくて、残りの90%は、あなた自身がそれ以外のところで、どう努力するかにかかってるんじゃないかな

YUJI AYABE from AMERICA 「綾部祐二 Interview Day2」より)

マーシャ先生、いいこと言いますね。

そしてそれを引き出した綾部さんは、さすがトークのプロですね。

こういうのが「コミュニケーション」というのでしょう。

 

勉強にしろなんにしろ、

誰でもやることを「やった」と満足しててはダメで

本当はもっと自分で努力しないと身にならない、ということですね。

 

子どもたちはよく、

宿題をやったことを「勉強した」と言いますが、

宿題は「やるべき課題(タスク)」であって勉強ではないですよね。

 

目的意識を持って身につけるのが、本当の勉強なんです

「塾に行っても成績が伸びない」

って子はたいがい、この「勉強」をしていないからですね。

 

次なるアクションは?

それでYouTubeチャンネルでなにするのって話ですが、

どうも、英語でコミュニケーションがとれるようになって来たので、

「SNSで映える」

みたいなのではなく、実際に「アクション」を起こしていきたいみたいですね。

 

例えば英語のことも、こんなことを考えているようです。

今もう現段階で一生懸命、日本の英語を変えよう、こういうふうに生きた英語を伝えよう、という方たちがたくさんいるので、そういう方々に協力していただいて、一緒にまた僕も、教えていただいて、それをおっきな渦にしていって、それでぐあーっとなって、みんなで、新しい、日本のこの、英語の教育ってものが生まれたねっていうふうにできたら、凄い、素敵なことだなと単純に思います

YUJI AYABE from AMERICA 「綾部祐二 Interview Day2」より)

自身の経験を元に、

自分のトーク力やコミュ力を活かして、ほかの人とコラボレートして、

自分のような人をつくらないということをしたいんだそうです。

 

また、他の動画(Day1)や新しい動画(Day3)では、

ニューヨークに来て綾部さんが感じたこと、

綾部さんがこれからやろうとしていること、

どうやって今後生きていこうとしているかということ、

なにを自分が大切に思って生きているのかということを

赤裸々に語ってくれております。

こういうところは、さすが芸人さんですよね。

 

「生きる力」を学べる教材?

たしかに最初からしっかり勉強していれば、

綾部さんみたいな失敗をそもそもしません。

 

しかし綾部さんは、動画中でも言ってますが、

「とにかく勉強がキライ」

ということで、こんな回り道をして、苦労して、大失敗したわけですね。

 

でも、そこで終わらず、

それを「ネタ」にできるわけです。

 

ワンピースの白ひげの最後のシーンにちなみ、

「笑いの逃げ傷なし」

と評されたのは明石家さんまさんですが、

綾部さんもまさに、

人生そのものが「コメディ」のコメディアン

失敗も成功も、全部笑いに変えていくのが、生きる道なのでしょう。

 

最近はYouTuberとかもねつ造が多かったりで問題になっていますが、

綾部さんみたいに、

恥ずかしげもなく恥をさらし、

なおかつ実はそんな自分も客観的に見れていて、

自分は信念を持った上で、あえてそれを選んで生きている

非常に「生きるエネルギー」にあふれた人ですね。

 

文科省の作った現行の「学習指導要領」は

「生きる力をはぐくむ」と語りますが、

 

むしろ、

まさに「自分の人生を自分の足で生きている」綾部さんの生き様こそ、

 

「生きる力」のテキストになるんじゃないのかなと

 

そんなことを思いました。

 

今後も、(じゃっかんツッコミを入れたくなる)彼のアクションに要チェックですね。

(18) YUJI AYABE from AMERICA - YouTube

こちらは綾部祐二のオフィシャルYouTubeチャンネルです。

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザーです。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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