学び舎コラム-出張版

本当の自信を手に入れる方法~“努力を続ける大切さ”の意義~

「子どもの通知表の算数が、オール◎でした!」

寺子屋の計算クラスに毎週参加している小学生のお子さんのご家庭より、こんなメールを頂きました。

決して計算が得意な子ではなく、最初の頃は、不安になってほかの子を見てしまいがちですらありましたが、毎週コツコツと問題と向き合い続け、少しずつ力をつけ、自信を持てるようになり、それがよい結果に繋がったようです。

「子どもには無限の可能性がある」と言いますが、実際の子どもたちは勉強に限らず何事も、周りの子や、時にはネット内のカリスマとくらべて、「自分はできない、何もない」と思っていることが少なくありません。

たしかに「今は」そうかもしれません

しかし、何事もコツコツと続ければ、それが力になり、今より大きなことを成し遂げられる可能性に満ちているのも事実です。

でも、それが案外難しいのです。

なぜなら、子どもでも大人でも、自分を客観的に正当に評価するのは難しく、どうしても他人とくらべがちだからです。

ですが、本当にくらべるべきは過去の自分であり、過去の自分を超えることが、本来の成長です。

つまり本来、誰もが毎日成長しているはずですが、それを自分で実感できなかったり、外部からの働きかけが足りなかったりすると、いつまでも自信を持つことができないままとなるのです。

かといって、周りが褒めそやすだけでは、「本当の自信」を持つことはできません。

自分で実感出来ない自信は、何かあったらすぐにゆらいでしまうからです。

必要なのは、本人が、苦手なことでもコツコツと続け、できないことができるようになる実感を得ること。

つまり、自分の努力による成長を信じられてはじめて、「本当の自信」を手にできるのです。

寺子屋が提供しているのは、子どもたちがそうやって成長するための「場」なのです。

(本コラムは鳥羽見小学校で配布された、寺子屋通信の内容を再掲しております)

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザー・教材開発者です。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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