高校受験対策

eスポーツを"学ぶ"高校が名古屋にも上陸!ゲーム業界に入りたいなら選択肢の一つ?

昨日の中日新聞にも載っていましたが、来年度(令和5年度)から、名古屋にeスポーツを学ぶ「eスポーツ高等学院」の名古屋校が開校します。

eスポーツの逸材育てよう 「専門高」名古屋に来春開校:中日新聞Web
eスポーツの逸材育てよう 「専門高」名古屋に来春開校:中日新聞Web

スポーツのようにコンピューターゲームで競い合う「eスポーツ」を学ぶ「eスポーツ高等学院」名古屋校が来年四月、名古屋・名駅前に開校する。...

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これまでも東京にはあったんですが、ついに名古屋にも上陸!なんですね(横浜も)。

eスポーツ高等学院って何?

今は私立でも公立でも「eスポーツ部」を持つ高校が少しずつ増えて来ましたが、やっぱり強いのは通信制高校ですね。

基本的にネットゲームが全盛の時代ですし、ゲーム好きだけど学校になじめない子の受け皿として、ネットを活用する通信制高校とは非常にマッチしやすく、また、部活ではなく、「学科・コース」として「ゲーム」「eスポーツ」を学べる所もいくつかありますからね。

愛知県のゲーム・eスポーツが学べる通信制高校・サポート校一覧 - 通信制高校ナビ
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「ゲーム・eスポーツが学べる通信制高校・サポート校に行きたい!」そんなあなたの希望にあった愛知県の通信制高校・サポート校を探しましょう!人気の学校や学費・特徴を確認でき、資料請求も無料なので、たくさん ...

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通信制高校には、コースとして「eスポーツ」を冠しているところは既にあったのですが、それを前面に打ち出しているのが、今回開校するeスポーツ高等学院。

eスポーツ高等学院 - 公式ホームページ
eスポーツ高等学院 - 公式ホームページ

eスポーツ高等学院(esports high school)は、eスポーツ専門の高校です。FPS、TPS、RTS、MOBA、格闘ゲーム、サッカーゲームなど、主要なジャンルの主要なゲームタイトルをプロか ...

esports-hs.com

名称が「eスポーツ高等学校」ではなく、「eスポーツ高等学院」となっているので、形的には「通信制サポート校」という位置づけです。

「学校教育法」によって定められた基準を満たさない(つまり、高卒資格を得られない)高校は、「高等学校」という名前をつけられない

通信制サポート校というのは一般的に、自学自習が求められる通信高校ではなかなか勉強しない、成績が伸びない生徒たちを支援する予備校みたいなものですが、「eスポーツ高等学院」の母体は千葉にある通信制の中央国際高等学校で、ここの通信制高校のカリキュラムで高卒認定をもらいつつ、スクーリング(通学)もしくはオンラインでeスポーツを学ぶ形を、「サポート校」という仕組みで実現しているようですね。

ちょっとわかりづらいかもしれないのですが、ネットを使った通信制のメリットは授業の時間割にしばられないことなので、それを活かして、実際の校舎で普通の学校では学べない内容の独自カリキュラムを組む形で、eスポーツを学ぶ仕組みとしたわけですね。

N高等学校・S高等学校にも「バンタンゲームアカデミー」というサポート校がありますので、似たようなものでしょうが、eスポーツ高等学院はより、サポート校の方が「主」になっている印象ですね。

eスポーツ高等学院で何を学ぶ?

そんなeスポーツ高等学院でどんなことをやるかですが、体験会の様子がYouTubeに出ていたのでそちらを見てもらった方がわかりやすいですね。

テレビ愛知より

どうでしょう?

ホントに高校?って感じですよね。

巨大なスクリーンに、多数のゲーミングPC(百台あるとか)なんて、eスポーツの大会の会場さながらで、目に優しいのかわからない緑色の照明がサイバー感を醸し出していますが、専門学校じゃなくて、一応、高校生が通う通信制サポート校ですからね。すごい設備。

しかも、プロeスポーツ選手の授業とか、プロゲーマーを抱える「ヴェルディ」がサポーターになっていたり、NTTグループの力も借りてかなりガチな体制を整えていますので、当然のことながら「専用回線」も引っぱっているのでしょう。ゲーム好きにはたまらない環境です。

中日新聞の記事によると、ゲーム中の姿勢が凝り固まらないようにするヨガや目のケアなども指導するとか、卒業後の進路相談も受けるとのことなので、「ゲーム漬けの廃人にする」という教育プログラムではないようです、もちろん。

eスポーツを学んでいいことがあるの?

そもそも、「eスポーツ」にいい印象を持っていない親御さんはもちろん、お子さんでも、「ゲーム実況配信者=プロゲーマー」みたいに思っている子が多いので、ヤバい実況者を見て「あんな風にはなりたくない」という子も結構います。

まぁ、eスポーツへのネガティブな視線がある点は私にはどうこうできませんが、それでも、eスポーツ系のテレビ番組もあったり、eスポーツの大会がお笑いや普通のスポーツよりも賞金の高さが報道されるようになり、昔より社会的立場は上がり、ゲームがうまい子にとっては「一つの選択肢」として考えられるようになりましたね。

とはいえ、やはり「ゲーム」だけ学んで大丈夫なのかと心配になる親御さんもいるでしょうから、この高校みたいに、「学校の勉強は通信制で」という仕組みを持っているのはよく考えられているなと。

まぁ、ゲームばっかやって勉強おろそかになるのは目に見えているわけですが、「高校中退」で卒業させるわけにもいかないでしょうから、サポート校としてそこはしっかりサポートしてくれるのかなと思います。

それに、私が大学時代に教育ゲームの研究していたからいうわけではないですが、ゲームだからこそ身につくスキルがあるのも確かです。

たとえば、最近のゲームはオンラインで役割分担を決めた協力プレイするものが人気ですが、こういうのも実社会に出ると大事ですね。

こういった協力関係は、学校生活や部活で身につけられるとよいのですが、体育会系の部活は未だに上下関係が残っていたり、指導者による根性論や体罰があったりとか、そういうのを身につけることができない環境もありますから、ゲームすることでそういったスキルが磨かれることもあるということは知っていただくとだいぶ違うかなと。

また、昔みたいに「一人でゲーム」じゃないからこそ、マルチタスクが身につきやすかったりとも言われていますし、発達障害がある子は過集中することが学校には合わないことも多いのですが、ゲームにはマッチするという子も結構いるようです。

結局、「ゲーム=悪」というよりは、ゲームに何を求めるかですね。

ゲームを学ぶ高校に行って、その先は大丈夫なの?

もちろん、全員が全員プロゲーマーになれるわけじゃないというのは皆さんご存じの通り。

むしろ、だからこそ「プロゲーマーを進路としてない」と思う人も多いとは思われ、eスポーツ高等学院はこの辺も考えられていて、

eスポーツ高等学院Webサイトより

VTuberやストリーマー(配信者)、ゲーム実況者はもとより、ゲーム開発やクリエイター、ゲームライター、プログラマーなど、ゲームにまつわる様々な職業への道があり、普通に「大学への進学」もあって、その先にゲーム会社への就職もあるのだと紹介しています。

まぁ、実際のところどうなのかというのはわかりませんが、とりあえず、「青春をぶつけられるもの」としてのゲーム、という風に考えられるのであれば、目的もなく高校・大学に行くよりかは、選択肢の一つとしていいのかもしれませんね。

デメリットは?

保護者の方は抵抗ある方が多いかもしれませんが、個人的には、プレイヤーにこだわらなければ、「eスポーツ」はやはりゲーム業界に深く関われ、市場規模もあり将来性もある業界ではあるので、ゲームが好きで好きで仕方がないのならいいのでは?と思います。

本気になれるものがあるのだったら、そこにエネルギーと時間を注ぐのは間違いではないです

自分で選んだことであれば、たとえ失敗したとしても得るものはありますし・・・。

むしそ、無目的で「いい学校」や「いい会社」に進学・就職しても、すぐ辞める子が多い時代ですからね。

それが辞めるだけならまだしも、鬱とかになったら結構時間がかかって大変です。

そういうことを考えると、熱くなれるものがあるのであれば、そしてその業界が先細りする業界でなければ、悪くない選択だと思います。

とはいえ、じゃぁ、学校として通わせることについてデメリットは何かというと、これは資料請求してみないと正確にはわからないのですが、間違いなく「学費」でしょう

通信制高校も一応「私立高校」になるので、「私学無償化」の制度の恩恵を受けられますが、法律で定められた最低限のスクーリングは別として、N高校みたいにその学校独自のカリキュラムを学ぶスクーリングで学ぶための授業料や、通信制サポート校は別の授業料が発生し、無償化の恩恵は受けられません。

とくに通信制の平日スクーリングやサポート校は、都心のオフィスビル内にあることがほとんどなので、家賃などを考えると当然高くなりますし、まして、eスポーツとなれば、普通のPCよりはるかに高額なゲーミングPCを多数揃えたり専用回線を引くなど費用はよけいにかかっているわけですから、子どもからすると環境としては理想的ですが、親としては高額な授業料に悩まされることは目に見えています。

授業料が、年で百万円近くかかるところもありますから、子どもがどうしても行きたいというのであれば、「行ってもいいけど大学は行かせられないので、高校の先は就職できるよう頑張れ」という家庭もあるのでしょうね。

eスポーツの高校はありかなしか?

そんなわけで、「不登校」の子の選択肢として通信制を選ぶことも多いわけですが、ことスクーリングまでさせると結構費用負担が痛いというのは現実としてあります。

まぁ、学校にスクーリングしなくてもeスポーツを学べるオンラインのコースもあるようなので、こちらは費用が安くなるんでしょうが、全国で200名という枠なので、こっちの方が競争が激しそうではありますが・・・

それでも、勉強の進捗はさておき、やっぱり普通の学校より心が楽、という声も実際にはあるわけなので(授業料払ってもスクーリングしない子もいますが)、費用をかけられるのであれば、お子さんが望む道に行かせてあげられるとよいですね。

本当はこういう選択肢が普通の私立高校、公立高校でも広まっていくと費用負担は減ると思うのですが、現実的には難しいでしょうし、「普通じゃない」進路を選ぶのですから、あえて世間の「普通」にこだわらず、その子が、本当に真剣に何かを学び、成長し、一人前の社会人になれるのであれば、その選択を応援してあげよう、という考えでいないと大変でしょうね。

なお、新聞記事によると、体験会には愛知、三重、滋賀から7人の中学生が参加、となっていましたが、50人採用予定なので、まだまだ注目度は低いのかな~と。

オープンスクールは1/22にまたやるようなので、興味がある方はまず行ってみたり、資料請求でもいいでしょうね。
(とりあえず私は資料請求してみたので、またお話しできたらと思います)

eスポーツ高等学院 - 公式ホームページ
eスポーツ高等学院 - 公式ホームページ

eスポーツ高等学院(esports high school)は、eスポーツ専門の高校です。FPS、TPS、RTS、MOBA、格闘ゲーム、サッカーゲームなど、主要なジャンルの主要なゲームタイトルをプロか ...

esports-hs.com

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザー・教材開発者です。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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