高校受験対策

今年から愛知県公立高の一般入試での「面接」をしない高校がほとんどに!?

今年度(今年の中学3年生が受験する令和5年度入試)から、愛知県の公立高校入試制度が「マークシート」になったりといろいろと変更されるのですが、まだすべての詳細が明らかになっていませんでした。

そんな中、今回、愛知県教育委員会の方から一般選抜試験における、高校別の

  • 「面接」実施の有無
  • 校内順位の決定方式
  • 特色選抜方式の採用校とその方法

についての発表がありました。

愛知県の公立高入試は一般でも「面接」が必須だったが…

愛知県外出身の方もいらっしゃるのでこの機会に説明させていただきますが、愛知県では、これまで公立高入試は、「推薦」だけでなく「一般」も面接が必須でした。愛知県は、公立高校の一般入試を2校も受けられるという全国でも珍しい仕組みなのですが、その2校とも面接があったわけです。

第二志望でも「ここに入りたいです!」と練習しなきゃいけなかったりと、ただでさえ生徒に嫌われる面接ですが、学校側の負担も結構なものです。

推薦ならまだしも、だいたい募集の倍近い人数が受験する一般入試で、学校側には「第二志望」と伝わっている子の面接までするのです。しかも全員ですよ。ほとんどの子の面接結果は考慮されることもなく終わるというのに・・・。

これは長年指摘されていたことで、今回の入試制度改革でようやく、「面接の有無は学校の裁量にする」という形になりました。

つまり、高校が、中学校から送られる「内申書」と「当日のテスト」だけで学生を選びたいとするのか、「いやいやウチは一般入試の子でも面接したい」とするのか、高校が決めて良いことになったんですね。

面接を「しない」高校の方が圧倒的に多かった!

そこで、愛知県が出した資料(➡令和5年度一般選抜の面接実施の有無及び校内順位の決定方式)によると、

ここ、鳥羽見寺子屋のある「尾張学区」の「普通科」に限って言えば、今年から公立高の一般入試で面接を実施するのは11.9%の高校しかないことがわかりました。

たったの1割ちょい!!
(三河地区は2割弱)

残りの約9割(三河は8割)は、面接を実施しないというのです。

愛知県教育委員会『令和5年度一般選抜の面接実施の有無及び校内順位の決定方式』

なお、教育委員会の資料では、「普通科」とそうでない「専門学科・総合学科」での割合も出していますが、「専門学科は専門的な知識を学ぶ」から、「あまり変な子に来てもらっても困る」から面接をするだろうと見られていましたが、実際には、普通科よりも8.5ptだけ高い程度、というデータに。

結局、高校の立場から考えると、面接がよっぽど負担だったこともあるだろうし、素行云々とかは面接しなくても「内申書」でわかるから、というところなのでしょう。

いずれにせよ、かなり多くの高校が、「実は面接したくなかった」ということがハッキリした結果に。

逆に、よく今まで何十年も、「一般でも2校面接」なんてものを続けてきたなと。

愛知県独自な2校受験だから、そのままの流れで来てしまったのでしょうか??

そういう意味では、大きな「変化」と言えるでしょうが、面接対策も一生懸命していた去年までの受験生から恨みの声が聞こえそうです笑。

今年も面接するところはどこ?

そういうわけで、「面接がイヤ」という子どもたちには喜ばしい時代になりましたが、そんな、面接が少数派になった時代にあって、あえて面接を実施する高校はどこなのでしょうか?

参考までに、尾張地区だけですが、面接を実施する高校をまとめてみました。

面接を実施する高校(尾張学区、掲載順)

普通科:守山、日進、津島、美和、阿久比、東浦、内海、武豊

総合学科:瀬戸北総合、杏和、豊田東

専門学科:一宮(ファッション創造)、稲沢緑風館(農業)、佐屋(農業・家庭)、海翔(福祉)、半田農業(農業)

尾張学区で、ここに名前がない高校・学科はすべて「面接なし」です(おめでとう!?)。

尾張地区の普通科で面接を実施するのは8校のみ。尾張西部が2校(津島、美和)、知多半島の高校が4校、という感じで、倍率が低い高校も見られます。

専門学科だと、(三河もそうでしたが)農業系では面接を実施するのがデフォルトのようですね。この辺は農家の後を継ぐ前提の子が集まるからというのもあるので避けられないのでしょう。かたや、工業系・商業系は面接を実施しない(三河も)、ということですね。

名古屋市の高校で唯一面接するところはあの高校?

高校の名前もいろいろ変わっているので、上記のリストだけでは場所がわからないことも多いかと思いますが、名古屋市内に限定すれば、守山高校(守高)以外は、専門学科でも面接を実施するところはないですね

ちなみに守山高校は、ここ、鳥羽見寺子屋がある守山区にあり、ここからはガイドウェイバス(ゆとりーとライン)1本で行けるので*、寺子屋のある学区の守山西中から進学する子も少なくないそうですが、寺子屋の卒業生には現在のところ守山高に行った子がいないので詳細は不明です。
*ただし交通費は「ガイドウェイバス代+市バス代」となりお高いのでお気をつけください

守山高校は昨年できたコストコ守山のすぐ裏にある高校で、昔の悪いイメージが強く、偏差値も高いとは言えないので、「バカにされるからあそこには行きたくない」と言う中学生(というか親御さんの影響?)もいると聞きます。

ですが、逆に新しいことを導入しやすく、今年入学組から、普通科なのに受講する科目を選べる「単位制」を導入しており、教科(というか興味?)の偏りがキツい子や「専門学科より普通科がいい」、という子にはよいかもしれません(だからこその面接でしょうか?)。

また、勉強が苦手な子が集まるようなので、中学の復習から入ってくれるのもある意味安心です。2年時から情報ビジネスコースという、要するに就職を意識した商業系のコースも選択可能です。

とにかく勉強が好きではないし、極力したくない、という子が行きやすい高校というところでしょうね。先生も若い人が多いようです。

余談ですが、マンガ『BECK』『7人のシェイクスピア』『ストッパー毒島』などを描いたハロルド作石の名作にして出世作、『ゴリラーマン』の舞台のモデルとされています。また、あの「カイジ」のスピンオフ『中間管理禄トネザワ』の作者、橋本智広もここ出身で、マンガ家を2名輩出している高校です(出典:Wikipedia)。

他にも、守山(新守山駅近辺)から一応ギリギリ通学圏内で面接がある高校だと、瀬戸市にある、普通科ではなく総合学科の「瀬戸北総合」がありますが、それくらいです。

あとは面接なしですから、少なくとも名古屋市の中学生は、「公立高の一般入試には、基本、面接がない」と思ってもらってよいでしょう。ある方が珍しいので、志望校に入れた時に念のため忘れずにチェックするようにしましょう。

 

なお、

  • 校内順位の決定方式
  • 特色選抜方式の採用校とその方法

については、また別途ご紹介できればと思います。

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザーです。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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