学校から「必要な人は買って下さい」と言われる、『公立高校ガイドブック』。
なつかしいですね~。
私は兄がいたので、兄の時に買って、私の時は「2冊もいらんだろ、どうせそんな変わってないし」ということで買ってもらえなかったという想い出がありますが、皆さん、買いましたか?
今のご時世、ネットで情報を仕入れられるので、1500円もかけてあえて買う必要も感じない方も多いと思います。
実際、写真はモノクロだし、高校のWebサイトに飛べるQRコードがついたとはいえ、体裁は30年前のものとほぼ変わっていないですからね!
実際、生徒数や受験者数や倍率とかをアップデートしてるだけじゃないか?
と言うところもチラホラ。QRコード読み込んだらURLが古かったり、写真が制服変わる前だったり、もっとやる気出せよと。
かたや「私立高校ガイドブック」はフルカラー(昔からだけど)かつ、愛知県私学協会のホームページで見ることもできる*わけで。
*ただし現在は昨年度版しかない
それを考えると公立高ガイドブックはなおさら「時代」を感じさせるし、これで少子化の時代に、公立高校の定員割れが起きて焦っていると言われてもなぁという気がしないでもありません。
公立高校ガイドブックの見所
とはいえ、一冊で他の高校と比べられる冊子は他にないので、塾に行ってないご家庭だと、こちらを頼るという選択肢もあながち間違いとも言えません。
特に使える情報はやはり、数字。
学校の雰囲気を決める要素である生徒の男女比は意外と参考になりますし、
また、入学情報(志願者・倍率・推薦)もさることながら、ガイドブックには当然のことながら「偏差値」という情報は載っていないので、高校の学力レベルを測るのにもっともわかりやすいのが進路情報(どこに何人進学したりしているか)でしょう。
国公立四年制大学への進学者が多ければ、当然学力が高い高校になりますからね。
もっとも今はネットで偏差値の載っているサイトがあるし、なんなら進路区分も円グラフでわかりやすく表示してくれるサイトもあります。
そういう意味で、ガイドブックのアドバンテージは(どこよりも正確であるという点を除けば)、そこまでなさそうにも感じてしまいます。
なんだかもったいない気がします・・・。
公立高校ガイドブックだけの情報
ちなみに、ガイドブックの後半は、愛知県の高校の制度的な固い文書が並んでいます。
4色カラーじゃないし、わかりやすくも書いていないので、たぶんほとんどの人は読まないと思うんですが、愛知県のHPにもほとんど情報が載っていないような情報もあったりします。
たとえば、近年は「理数科(瑞陵・岡崎北)」「国際科学科(向陽な)」のように、専門学科といえど、学力の高い専門学科が生まれているのですが、それについても、「理数に関する学科」というページを作って説明してくれています。
他にも色々ある専門学科について、同じ工業系や商業系であっても、高校によってコースが違ったりするようなこともあるので、その比較表みたいなものも載っていたりします。
もっともこちらは愛知県のHPにも似たような情報は(PDFで)あるにはあるし、なんならこっちの方が情報が多いので評価の難しい所なのですが、一覧性が高いというのはやっぱり魅力かなと。
あと一覧で役に立つと言えばやっぱり、私立高校ガイドブックにもありますが、「部活動一覧」はここにしかない情報なので役に立ちますよね。
部活情報も載っている高校情報サイトもありますが、情報が古いままだったりすることもあるので、そういう意味ではガイドブックの方が正確性は高いでしょうね、当然のことながら。
高校を偏差値やブランドだけで選ばないで、部活で選ぶ、という場合は、一覧から興味のある部活がある高校を調べて、ホームページでくわしい情報を得たり、学園祭などに行ったりするというのも一つでしょう。
とはいえ、こういうのもいつまでも紙でいいんでしょうかねぇ?
この付録は・・・どうなんだろう??
「偏差値ばかりを追いかけるのはよくない!」
「ちゃんと考えて進路を選んでほしい!」
・・・という思いからでしょうか、「はたらくファイル」というオマケ冊子がついていました。
内容は県内で働く社会人の声を集めたもので、進路を考えるきっかけにしてほしいというものでしょうが、どうなんでしょうね??
「ナマの声」ではあるのですが、あまり進学ルートなど書いてなかったりして、漠然としたものがクリアになっていくというよりは、「へ~」で終わるような残念な感じに。
実際には難しいのでしょうが、もうちょっと系統立ててまとめるとかしないと、進路を考えるきっかけにはならないような感じがしました。
試みはよいのですがちょっと残念ですね。
まぁ、いろいろ言いましたが、とりあえずそんなこといってもはじまらないので、寺子屋ではこのガイドブックの使えるところは活用しながら、子どもたちに寄りそった進路決めをしていこうと思います。