寺子屋特別授業

矢田川水質調査隊のレポートが愛知県HPに掲載されました!&実際の水質調査の模様をご紹介

10月に実施した「矢田川水質調査隊」。

参考

愛知県の「水質パトロール隊」事業に参加して、2日間にわたり、鳥羽見寺子屋のある名古屋市守山区鳥羽見のそばを流れる矢田川の水質調査を行い、参加した子どもたちが自分たちでレポートをまとめて、愛知県に提出したわけですが、そのレポートが先日、愛知県の水大気環境課のホームページに掲載されました!

愛知県Webサイトより

チーム名は参加者の頭文字をとったらたまたま「Kが2人、Rが2人、Yが2人」だったので、「KYRKYR(キュルキュル)」とお腹を壊しそうな名前になりました笑。

後で思ったのですが、「KYR」が2つなので「KYR2」の方がカッコよかったんじゃないかなと笑。

【終了しました】水質パトロール隊事業 - 愛知県
【終了しました】水質パトロール隊事業 - 愛知県

愛知県では、小中学生の子どもたちを中心に、身近な川等の汚れ具合や水辺の生きものを調査することによって、身の回りの水環境への関心を高めていただこうと、1998年度から水質パトロール隊事業を行っています。

www.pref.aichi.jp

それと同時に「優秀レポート」の発表がありましたが、残念ながら表彰対象にはなりませんでした・・・。

もっとも、表彰されているところは何日もかけて調査したり、調べたことをガッツリまとめたり、とにかくすごい力の入れようで、初参加の我々は、たった2日で、メンバーも入れ替わりがあるため、さすがに表彰してもらえるとは思っていませんでしたが、今年の表彰作の出来のスゴさに驚きです。

2023年度水質パトロール隊の優秀レポートを選定しました! - 愛知県
2023年度水質パトロール隊の優秀レポートを選定しました! - 愛知県

2023年度水質パトロール隊の優秀レポート

www.pref.aichi.jp

ま、これはこれで一つの経験として、来年度もやる場合は、こういったものを参考にしつつ、さらにグレードアップさせてやれたらいいですね。

矢田川水質調査隊の活動記録

10/15土と10/29土に、矢田川の水質調査を行いました。

調査1日目(10/15)

13時、鳥羽見寺子屋を開催している鳥羽見コミュニティセンターに集合し、調査の概要を説明し、まずは水道水と、事前にメンターが取得してきた矢田川と庄内川が合流する庄内橋近くのポイントの矢田川の水を使っての、COD*パックテストと透視度検査を実施しました。

COD…化学的酸素要求量。数値が高ければ「有機物の量が多い=汚染度が高い」と簡易的に検査が可能

パックテストというのは、プラスチック製のチューブに入っている試薬に水を吸わせて検査するやり方で、キットは愛知県から送ってもらいましたが、普通に購入すると1箱5000円するため、なかなか家庭で気軽に出来るものではないのでありがたいですね。

CODパックテスト。基準と見くらべての目視

透視度検査は、ペットボトルを1mになるよう連結した自作の透視度計を使って、そこに入れた水ごしにマークの見え方を目視で確認します。

時間の都合上メンターが自作

矢田川橋に移動!

練習が済んだら実践編で、車に乗って矢田川まで移動しました。

いい天気でした・・・

調査ポイントは矢田川橋の下、川に近づけるポイントがあるので、そこで水を取って水質検査を実施しました。

透視度計は600mlペットボトルを7本つなげたものなので、水を入れると結構な重量なので、みんなで支えながら水を入れます。

ペットボトルの開いた底からキャップにあるマークをのぞきます

透視度検査はペットボトルのキャップの内側に書いたマークがハッキリ見えるようになった水位を確認する方法で、少しずつ水をぬいていくわけですが、ペットボトルを連結させただけの筒なので、空中に浮かせたままだとかなりやりづらいことが判明。

結果、地面に固定しながらペットボトルをまっすぐに保って確認することにしました。

地面にぶっさして安定させる技を編み出しました笑

透視度チェックが済んだら、次はCODパックテストです。

あきらかに水道水と違うCOD値が出ました。見た目は透明ですが、水道水とは違って汚れているということが言えそうです。

なお、周辺の自然環境は、外来種であるセイタカアワダチソウが目立ちました。

秋ということもあってそこまで動物はいませんでしたが、トノサマバッタが見られました。

車で大移動!

次に、車で高速を使って40分、矢田川の源流の一つである、海上の森に向かいました。

矢田川は名古屋港に流れ出る庄内川の支流の一つで、上流をたどっていくと、赤津川(あかづがわ)、北海上川(きたかいしょがわ)、海上川(かいしょがわ)に分かれ、それらが源流となります。

事前の下見で、赤津川の上流は車も止める場所がなく、人が近づけなさそうなところのようなのであきらめました。

北海上川も、結構山道を進まないといけないので、短時間しかない我々には難しいなと断念。

ちなみに赤津川沿いには、なんと、あの、

東京大学

の施設である、「東京大学農学部 生態水文学研究所 赤津研究林」という、研究用の森林と研究施設があるんです。

生態水文学研究所 | 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林
生態水文学研究所 | 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林

東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林

www.uf.a.u-tokyo.ac.jp

こんなところにも東大が!という感じですが、実は、東大の施設や研究用の敷地は日本各地にあるんですよ。

日本の面積の0.1%弱が東大の敷地と言われています。

とはいえ、今回の調査ポイントは、時間の都合上、車でできる限り行けるポイントまで、ということで、海上川の源流付近まで行くことにしました。

海上川を上流にさかのぼります

矢田川が赤津川と海上川に分岐するところから海上川沿いに上流に。

道路はあるのですが駐車場がないため、本来は海上の森の入口駐車場にとめていかなければならないのですが、海上の森の里山地帯に住む住民の方のご厚意で車を止めさせていただけることになったため、車でぐいぐいと山道を進みます。

海上川になると川幅が道路くらいになります
崖崩れしているところも😅
なかなかの山道です

車で行けるところまで行くと、小さな里山集落が広がります。

野生のイノシシの被害がすごいらしいようで、田んぼや畑のまわりは柵だらけですが、それでもイノシシたちはそれを乗りこえたり、地面を彫ったり、あらゆる手段で田畑に侵入するそうで、柵に笹などをからませて目隠しをする「しがらみ」がしてあることを、地元の元教員の方に教えていただきました。

「しがらみがある」の語源です

取水ポイントは「小川」!

里山集落には、古民家を改修した愛知県の施設「里山サテライト」があり、のどかな里山を体験できます(トイレもあります)。

海上の森 里山サテライトにて
入口入ると中は「ザ・土間」って感じのところです
井戸水ポンプも体験できました(飲めません)

調査ポイントはそんな田園地帯を流れる、里山サテライト近くの小川です。

川幅が40cmほどの「小川」になっています

COD値は、中流の矢田川橋付近と異なり、水道水に近い数値になっていました。

当たり前といえば当たり前かもしれませんが、同じ川でもここまでさかのぼると化学物質などの影響がほとんどないことが視覚的にわかりました。

次は透視度検査です。

こちらも水道水並みの透明度!・・・と思いきや、そこまでの透視度ではありませんでした。

じゃっかん太陽が傾いて明るさが少なくなったとはいえ、川の流れは緩やかで砂もある状態なので、水道水までの透明度とは言えないのかもしれません。

さらに奥へ!

ここまで来たら、とにかく行けるところまで行こうということで、もう少し上流まで歩いて登ってみました。

そこまで険しいポイントではありませんが、ふだん人が通らない、シダ植物やコケ植物が生えるうっそうとしたところで、独特の植物の匂いがして、都会っ子たちは「クサイ」といっておりました笑。

もうこれ以上は進めないな~というポイントで水を取って検査することにしました。こちらもCOD値はほぼ0。透視度は先ほどより少し高いという結果に。

さすがに川の源である湧き水になっているところまでは行けなかったのでこれが限界でしたが、源流をたどればCOD値がよくなり、水がきれいで汚れていないということがわかったのはよかったです。

(あとで途中の湧き水の方がきれいだったかも?と思ったのですが手遅れでした)

矢田川から赤津川と海上川の分岐点

水質検査はしませんでしたが、帰るついでに、矢田川から赤津川・海上川に分岐するポイントに寄りました。

奥が矢田川下流方面、反対側で分岐します
この先で海上川に分岐します

日も若干かげって、検査しても同じ条件で調べられないため水質検査はしませんでしたが、降りられるポイントがありましたので降りてみました。

海上川よりは川幅が広かったですが、矢田川橋付近のように20mくらいあった川幅が、5mにも満たない幅になり、透明度も高かったです。

調査2日目(10/29)

調査2日目は二週間後の土曜日に実施しました。

とはいえ、レポートをまとめないといけないので、水質検査は身近なものの検査と、近くの矢田川橋付近の水質検査のみとしました。

矢田川橋再び!

車で移動も考えましたが、自転車で来ている子もいて、徒歩で来た子も「走って行く」というので、悲しいことに私も走るハメになりました・・・

歩いて3分とかじゃないよね??

ずっと平地ならいいのですが、守山城跡から白山神社あたりは小高い守山台地になっているので、「最短ルート」で通ったらとんでもない坂道を上るハメになりました💦。

現地についたはいいものの、車で来なかったため、メンターが透視度計を忘れてしまうという大失態💧

自転車で来ている子にコミセンに取りに戻ってもらうことになりました・・・

その間に水切りして待つ子どもたち!
それにしてもいい天気!

そして透視度計などを持って来てもらい、無事、水質検査が終わり、トンボ返りでコミセンに戻ります。
(大変だ・・・)

そして、「オレンジジュース」「焼き肉のタレ」「カップヌードルの残り汁」などのCODチェックテストも行った上で、作業を分担してパソコンでレポートを書き、みんなで意見を出し合いながらまとめを書きました。

(バタバタしていたので写真なしです・・・)

かなり突貫なレポート作成でしたが、パソコンを使っての制作がとりあえずできたのでよかったとします。

番外編

一日目は、海上の森の里山サテライト(愛称:かたりべの家)でポンプ体験をした他、車を止めさせていただいた住民の方のおうちで、普段出来ない斧で竹を割る体験を使わせてもらったり、「せっかく来たから食べていきな!」と、バーベキューをいただきました笑

とりたての柿(無農薬)をいただいたり、ソーセージ食ったり笑
なかなか名古屋ではできない竹割もさせてもらいました!

水質調査と全然関係なく、時間的にはカツカツになりましたが、名古屋で生活してるとできない体験をさせていただき感謝です!

さらに番外編!

また、近くにプチ探検ポイントがあったので、寄ってみました。

丸太を組んだだけの、グラグラ揺れる橋
ちょっと小高い山を登ると・・・
山の頂に小さな社が!

実はこの小さな社は「多度神社」と言いまして、あの、三重県にある「上げ馬神事」で有名な「多度大社」の分祀(ぶんし)とのこと。

多度大社
多度大社

三重県の北部の神社、別名:北伊勢大神宮

tadotaisya.or.jp

私、知りませんでしたが、この地方に結構「多度神社」ってあるんですね。

弥富や清須、知多あたりは多度大社から近いからわかるにしても、尾張旭、瀬戸、多治見、土岐にもあるようです。

いったいどんな繋がりがあるかはわかりませんが、こういう機会がなければ知らなかった「出逢い」でもありますから、今回の水質調査の機会も、出逢った方にも、すべてのことに感謝!ですね。

来年もできたらまた参加したいですね。

レポートは下記からご覧くださいませ↓。

【終了しました】水質パトロール隊事業 - 愛知県
【終了しました】水質パトロール隊事業 - 愛知県

愛知県では、小中学生の子どもたちを中心に、身近な川等の汚れ具合や水辺の生きものを調査することによって、身の回りの水環境への関心を高めていただこうと、1998年度から水質パトロール隊事業を行っています。

www.pref.aichi.jp

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザー・教材開発者です。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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