鳥羽見寺子屋は基本的に、「一斉授業をしない」形でやっております。
そのため夏期講習もしなかったのですが、それは(塾の稼ぐ手段である)夏期講習を否定しているというわけでもなく、人数が多くないので、一人一人に合わせた勉強をさせた方が学習効率がいいからです。
授業形式、特に講義形式の一斉授業は、生徒を受動的にさせがちで、学習効果が低いといわれています。
いわゆる「ラーニングピラミッド」というやつですね。
まぁ、「ラーニングピラミッド」自体は、「忘却曲線」と同じく、元の学説をねじ曲げて塾業界では都合よく使われる存在で、5%というのは極端かなと思いますけど、それでも、ある部分的を射ている理論ではあります。
だって、自ら、「この先生の授業を必死に聞いて、自分のものにするんだ!」と思って授業を聞いている子ってそういないですよね?
東大目指す予備校とかなら別ですけど、普通の公立学校の小中学生が、そこまで高い意識で授業に参加できているのかというと疑問(いないことはないだろうけど少数派)。
それよりかは、勉強したくないなぁ、苦手なことやりたくないなぁ、と思っているのに、講習を受けさせられる子の方が圧倒的に多いでしょう。
それじゃ、かけた時間やお金ほど効果が上がらないよと。
実際、学校の授業には出ているはずなのに、ボーッと聞いていて、定期テストが1桁という子も普通にいますからね(寺子屋の子はさすがにそんなことないですけど)。
そこまで極端じゃなくても、勉強したくない、苦手なことはやりたくない、という子は少なくない。
というか寺子屋に来る子なんかまさにそのタイプがほとんどなので笑、そういう子には個別の対策をするのが一番いいです。
そんなわけで、夏休み、特に後半何回も来た子は、一学期の復習、とくに算数の総ざらいさせて、苦手な問題の類題プリントを何回も出してやらせたりしました。
漢字も、習った範囲の漢字のテストを作って、出来なかった問題だけピックアップして再出題して、できるまでそれをくり返したりしました。
いやぁ、ツラそうでした笑。
それでも、少しずつ出来るようになっていく姿を見るのは、こういう仕事の醍醐味ですよね。
勉強は向き不向きありますけど、やっぱり何事も「努力」すれば、なにかしらの結果がついてきますからね。
そんなわけで保護者さまから、こんなメールをいただきました。
夏休みの追い込みのお陰で、算数と漢字のテストは満点でした! ありがとうございました!!
ちょっとだけホッ。
でも勉強に終わりはありませんから、これで満足せず、ふだんの内から勉強して苦手を作らないようにしてほしいですね!