鳥羽見寺子屋が使わせてもらっている、鳥羽見コミュニティセンターの和室1には床の間があって、そこに掛け軸がかかっているのですが、子どもからよく聞かれるのが「なんて書いてあるの?」という質問。
なかなか和室のある家も少なくなり、なんなら床の間すら珍しいという世代からすると、
掛け軸にはよくわからん絵や文字が書かれたものがかかっていても気にしない、とする「掛け軸スルースキル」を発揮せず、純粋に「漢字を覚えたのに全然読めないんだけど?」みたいなテンションで聴いてくるので困ります。
なにせ、私が書いたわけでもないし、達筆すぎてよく読めないし・・・。
む、難しい・・・
コミセンの方に伺うと、書いたのは水曜の午前と金曜の夜にコミセンで書道教室をやっている名古屋書芸院の先生だそうで、どうもこういう漢詩の手本があって、その中の一節を書いたようです。
書かれている漢詩は、
竹色如我閑
(竹色(ちくしょく)我(わ)れの如(ごと)く閑(のどか)にして)松風與人語
(松風人と語る)山靄入空簾
山靄(さんあい)空廉(くうれん)に入り流雲自飛去
(流雲自ずから飛び去る)
というものだそうで、意味としては、
竹色如我閑
(竹の色は私のようにのんびりと)松風與人語
(松の風は人と語り合う)
*與…ともに山靄入空簾
(山の靄は簾の間から忍び込み)
*靄…もや、簾…すだれ流雲自飛去
引用元不明
(流れる雲は知らぬ間に飛び去る)
という内容だそうです。
しかし、一体だれの詩なのか不明。
漢詩を調べるデータベースにあたったけど、出てこない・・・でもきっと、当たり前のことなのですが、世の中にはたくさんの漢詩があって、日本人にも中国人にも知られていない漢詩も多々あるのだろうと。
わざわざお調べいただきありがとうございました!