先週末の話ですが、3月後半に実施した、2023年度の第1回愛知全県模試の結果が返ってきました。
今年度からフォーマットが若干変わりましたが、基本的にはほぼほぼ同じで、ベースカラーが白なのでスッキリ見やすくなった印象です。
鳥羽見寺子屋では、外部からの受験者も受け付けていますが、もともとそこまでたくさん中学生を抱えているワケではないので、結果を受けての高校選びや学習について、保護者さまにメールを送っております。
こういう結果を見ていると、しみじみ思うのですが、得意科目とそうでない科目の差が如実にあらわれる子と、すべての教科がバランスよく点数を取る子とわかれてしまうので、本当に、子どもの特性ってのは色々あるなぁとホントに思います。
かといってテストは残酷で、「全体」重視であることは変わらなく。
まぁ、大学、最近は高校でも少しずつ「特色選抜」のような、「一芸」タイプを認めるようにはなりつつありますが、それでも義務教育の小中学校は「全体の成績」が重視される現実があります。
苦手なところは直して、得意なところは伸ばして・・・
その理由は、やっぱり小中学生の学力は、その後の学生生活のすべての「基礎」になるから。
もう一つは、これは日本的なものですが、「人間教育」の一貫でもあるからですね。
欧米だと「得意を伸ばす」を重視しますが、日本だと、苦手なもの、「困難なこと」でも克服することが大事だと。
かといって日本的な考え方を否定もできない部分もあります。
なぜなら、そういう価値観があるから、災害という「困難なこと」に直面した時でも略奪が起きず、助け合って生きていこうとする国民性が生まれるわけですからね。
鳥羽見寺子屋では、本音では「得意」を伸ばしたい気持ちもありますが、得意なことは家でも勉強するので笑、結局、「苦手」なことに取り組んでもらうことが多いです。
それに、そういった苦手なことに挑戦して、少しでも成長が見える姿を見られるのは、教育に携わるものだけが得られる醍醐味ですからね。
模試もそう。
1回やって「ああ、そうか」で終わらず、少しずつ成長させていけばいいものですからね。