「どうしたらいい?」
これは、6月末から9月末まで実施した「プログラミングコンテスト」の期間中、もっとも子どもたちから言われた言葉です。
この時、私は決まって「どうしたい?」と問うようにしています。
そもそも、子どもたちがこうやって助けを求める時は、理想の動作に対して、どのようなプログラムにしたらいいのかをイメージできない時です。
プログラミング教室でふだんやっている、課題通りのプログラミングとは違い、オリジナルプログラミングには「正解」がないので迷います。
実現する方法は色々あるし、できないテクニックは他の方法で代用したり、ゲームの「仕様」そのものを変えてしまうということもできます(その方が案外面白くなったり…)。
ですから、こちらは問うのです。
どういう結果が出てほしいのかと。
そして、そのために何が必要なのかを整理して考えてもらうのです。
そのための考え方やテクニックは教えられますが、「イメージしたプログラム」を(失敗しながらでも)実現させるのは子どもたちです。
正解は自分の中にしかないですからね。
これは試行錯誤の連続です。
正直勉強より大変かもしれません笑。
でも、その結果、こちらが予想もしていなかった方法で解決したりすることもあります。
自分でやったことで結果が出る、それが楽しいし、嬉しい。
こんな時、子どもたちは成長を感じられるわけです。
ここには、学びの本質があります。
コンテスト自体、寺子屋では初の取り組みで、どんな作品が集まり、どれが表彰されるのか、今から楽しみです。
人に見せるプログラムは…とシャイな子が多く、参加はおよそ半数でしたが、第2回はもっと挑戦してくれる子が増えると期待しています笑。
(本コラムは鳥羽見小学校で配布された、寺子屋通信の内容を再掲しております)