さる8/6に、以前から告知していた、「愛知県立高校進学フェア」in吹上ホールに行ってまいりました。
愛知県立高校進学フェアとは?
鳥羽見寺子屋ブログでもたびたび紹介している、高校フェア(合同説明会)。
私立高校の高校フェアは結構歴史が古いのですが、公立高校は昨年度初めて開催し、今年で2回目。
今年も「名古屋市立」と合同ではないので、「公立」ではなく「県立高校のみ」ですが、それでも参加校が多いので、
「色んな高校があって迷う!」
「体験入学間に合わなかった!」
「中3じゃないけど高校のことが知りたい!」
という方には非常に助かるイベントです。
気軽に参加できる!
合同説明会のいいところは、中学生と保護者であれば、自由に参加できること。
無料なのはもちろん、服装も自由です。
2~3割くらいが制服の子だった印象ですが、土曜なので部活帰りというのもあるかも?
だから結構、親子はもちろん、友だち同士、家族全員で来ている家族も多かったですね。
この辺は高校の体験入学とは違う所でしょう。
中1、中2の子や、家族全員ということで小学生の子もいました。
参加は予約がなくても入れるようになりましたが、事前予約申し込みしておくと受付がスムーズなのでしておくのがいいでしょうね。
高校フェアで何するの?
通常の体験入学とは違った形で、さまざまな高校を見くらべられたり、その高校の先生に直接個別相談ができるのが、この合同フェアのメリットです。
とはいえ、いうても公立高校なので、バカみたいにお金をかけたり、粗品を配ったりとか凝ったことをしているわけではないのですが、結構在校生がいるのが印象的ですね。
高校によって在校生の役割はさまざまですが、パンフレットを配る係のところもあれば、高校生が説明するという学校もありました。
この辺は、高校が、学生にどういうことを求めているのか、というのもあるんでしょうね。
私が行ったのはちょうど昼過ぎでしたが、その中で一番人気のあった高校は、2025年度に「中高一貫高」を開校する予定になっている明和高校でした。
学校説明も在校生がしていて、勉強にそれなりに自信があると思われる子たちが説明を聞いていました。
明和生は半数弱が6時前に起きている、という話をしていましたが、在校生の説明は、学生生活のリアルが見えて興味深いです。
見るポイントは?
学校説明のタイミングは各高校ブースによりまちまちで、ステージを使った学校紹介の時間もあるため、個別相談をしているブースが多かったです。
「人が少ないな~」という高校もありましたが、人気がないというよりは、名古屋エリアからするとちょっと遠い尾張エリアの高校や、聞き慣れない高校名のところが、そういう印象でした。
合併したり校名変更したりしているところもあるので、その辺で「どこ?」と躊躇されている親御さんもいるかもしれませんね。
ただ、逆をいえば、ほとんど人が集まっていないブースは、逆に腰をしっかり落ち着けて高校の話が聞けるので、偏差値とか気にせず、とにかく色々、どんな高校なのか話を聴くのもいいと思います。
また、一般的に「偏差値が低い」と呼ばれる高校でも、高校生が学校説明をしてくれたりする高校もあるので、そういう、学校の雰囲気とかも高校選びには大切なのかなと思いましたよ。
行くのは本人なので、本人が気に入るところが見つかるのがベストです。
アクセスは?
今年度から各地で開催されることになりましたが、私が行ったのは、名古屋市昭和区の吹上ホールでした。
吹上ホールは、地下鉄桜通線「吹上駅」から徒歩で行けるほか、駐車場もあるので車の来場者も結構多かったです。
吹上ホールは敷地の南側の平面駐車場があるものの、すぐいっぱいになるので、外で待っている人もいましたが、地下駐車場、道路挟んで南側の駐車場も吹上ホールの駐車場なので、そこに停めることも可能です。ただし、常にほぼ満車状態でした。
若宮大通の中央分離帯にも駐車場がありますが、時期的に地下駐車場に駐められたらベストでしょうね。
すべてタイムズの駐車場で料金はどの場所も同じで(割引はありません)、施設入口付近には事前精算機があるので、あらかじめ精算しておくとよいでしょう。
高校選びも多様化しているからこそ…
多様化の時代とはいえ、それでもやっぱり高校選びは「偏差値」「評判」ということがほとんど。
大学生の就職活動だって似たようなものなので、それは変わらないのかなという気はします。
たしかに、偏差値のいい高校に行った方が、学ぶ環境が良いのは事実です。
だからといって、みんながみんなそこに行けるわけじゃなく、色んな子が、色んな進路に進むのが現実ですから、「勉強ができない子は専門学科」みたいな安易な選択だけではない、高校選びも必要になってきているのが今。
中学で苦労している子ほど、説明会に行ってほしい
とくに、中学校でうまくなじめなかったな、友だち作りが苦手だったな、とか、学校を休むこと多かったな、という子ほど、こういう機会を利用して、その高校は、どんな子が集まって、どんなサポート体制を持っているのか、という話をじっくりすることができるのもよいと思います。
今回の合同説明会で、一番興味深いなと思ったのは、毎年定員割れがすごい日進高校ですね。
倍率が1.0を切っているので、よほどの問題行動を起こさなければ誰でも受かる高校ではありますが、だからこそ、色々工夫しているようです。
他の高校が、よくある自分たちの学校自慢みたいな形になっているのに対して、日進高校は、店員割れしていることを逆手にとって、「学び直し」「少人数教育」を猛プッシュしていました。
2026年度には、不登校向けの併設型中高一貫高も開校するとあって、高校としての「あり方」が、勉強が苦手な子、学校になじめない子に全振りしていて、清々しさすら感じます。
勉強ができて、学校でもうまくなじめている子には無関係かもしれませんが、こういう高校があるよ!というのは、ニュース記事でもわかりますが、実際にどういう取り組みをして、どんな子が集まっているのかは、直接高校の先生に聞けますので、ぜひともこういう機会を利用してほしいですよね。
-
中学以前を「学び直し」 愛知県立日進高 少人数指導で基礎を手厚く:中日新聞Web
公立の中高一貫校としては全国初の不登校特例校として、2026年度に中高一貫校を開校することになった愛知県立日進高校(同県日進市)。選定...
www.chunichi.co.jp
少人数教育が凄すぎて、数人の授業を行うこともあるそうですよ。
ある意味で教育の理想型ではありますね。
3年間、多くの時間を過ごす場所であるからこそ、自分の居場所が作れそうな場所に行ってほしいですね。
合同説明会も、うまく利用してほしいと思います。
名古屋市立高校もこのフェアに参加してほしいですね~