高校受験対策

愛知全県模試の外部参加者が、塾なしで第一志望に合格!

鳥羽見寺子屋は、「すべての人に知恵を(Wisdom for People)」という目的でやっておりますので、寺子屋の子のみならず、塾に行っていない子にも、県下最大の高校受験模試「愛知全県模試」の外部受験を受け入れております。

その、中2の第5回(冬)から、寺子屋から距離がある所にお住まいで、塾にも通っておらず、外部受験だけ定期的に全県模試に参加している子(Aくんとしておきます)が、公立の第一志望校に合格したという嬉しい報告を受けました!

公立高校の結果ですが、
第一希望の高校へ合格しました。
自己採点は合計○○点でした。
一緒に受けた●●点の同級生はダメだったそうです。

色々とありがとうございました。
見直しタイムで、大変お世話になりました。

Aくんは、内申も割とよい子ではありましたが、塾に行っていないので、高校の選び方とか、受験のこととか、ほとんどよく知らない状態でした。

そのため、模試の後に毎回参加してくれた「見直しタイム」で、模試の解けなかった問題(主に数学)の解説のかたわら、受験のしくみの話や高校の選び方、中3になってからは、模試の結果の分析とか、自己採点をすることや、受験本番までに何をすればいいのかとか、そんな話を毎回したりしていたんです。

メンター

Aくんの保護者の方にもメールしたりしました

ですから、結果はどうなったかな~という心配をしていたので、こうやって「合格」という報告を受けてホッとしたわけです。

とはいえ、もともともう少し上を目指してもいい学力ではあったんですが、体験入学に行った高校が気に入ったとのことで、そこを第一志望に変えたので、模試でも常に合格圏内ではあったので、合格確実ではあったんです。

メンター

模試でも着実に点数を上げて行きましたからね

でも、大概の子にとっては初めての受験ですから、本番で実力を発揮できないまま終わることもあるのが中学生。

Aくんは、模試を何回も受けましたし、時間配分などもしっかりやって、本番でも実力を発揮してくれたということでしょう。

実際、Aくんと一緒に同じ高校を受けた友だちは不合格だったそうです。

当日の自己採点の差がたったの4点

公立入試は、私立の一般と異なり、同じ学力の子が集まった試験になりやすいため、わずかな差で運命が分かれることがあります

もっとも、公立入試は5教科合計110点満点なので、4点差は500点満点換算だと約18点差ですが、それでも一つ一つの問題の重みが、それだけ大きな差になるというのが、高校受験の怖いところ。

受験では、たった1点の差で結果が分かれることがあるのです。

このへん、「受験」というものが初めてな中学生が、頭では理解していても、本当に「実感」としてはもっていないものです。

どれだけ部活を頑張ろうが英検をとろうが、内申+当日点の点数が一点でも高い方が受かる、という現実があるんです。

メンター

私もそうでしたが、
塾に行ってない子は本当にここがわからないんです!

そのため、ただただ模試を受けて終わり、ではなく、目標の点数をとるために何をしたらいいか?という対策が必要。

ですから、模試の後の見直しタイムで、どういう順番で解いた方が効率的だとか体でおぼえてもらったり、正答率分析から、「とっておくべき問題」「優先順位を下げる問題」などについて、本人は苦手というけど、ここで点数を上げた方が楽だとかアドバイスしたりして、一点一点、確実に積み上げていくことの重要性をくり返し伝えておいたわけです。

メンター

結果として反映されて、ようやく伝わるものなんです

もちろん、やったのは本人の努力の成果です。

なぜなら、当日の自己採点は、これまで受けた5回の全県模試と比較して、過去最高の点数だったからです。

今年はマークシート導入初年度で問題がやさしく、点数が上がりやすかったとは言え、模試も点数を上げていったくらいなので、Aくんは、ちゃんと備えて、それを活かして、キチン合格した、ということですね。

もちろん、Aくんが、模試を受けなくても受かっていた可能性もあります。

でも、塾に行かない子でも、模試を活用して、受験対策をしていくことで、自分の努力の成果が見えやすくなり、それが結果に反映されるわけですから、模試を受けたこともムダではなかったんじゃないかなと思います。

過去問も目標点を設定させてやらせましたしね。

そうやって超えるべき目標を設定して、それを乗りこえる修練を積むことが大事。

それを乗りこえて行くことの方が、どこの高校に行くかよりも大切なことかなと思います。

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザー・教材開発者です。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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