6月下旬から9月末まで、鳥羽見寺子屋内のプログラミング教室参加者を対象としたプログラミングコンテストの、結果発表と表彰式を行いました。
はじめてのプログラミングコンテスト
今年の1月から始めたプログラミング教室ですが、テキストを使った学習ばかりでは本当のプログラミングスキルは身につかないので、夏休みを挟んでオリジナル作品を作ってもらうために企画したコンテストです。
コンテストの参加は任意ですが、利用者の半分以上が参加し、10作品が集まりました。
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正直「微妙かも…」と思うような作品が来るかと思いきや、そんなことはまったくなく、むしろ、想像以上に、ちゃんとした作品として仕上げてくれた子ばかりでよかったです。
寺子屋でもアドバイスしたりしましたが、本人たちの努力が、ちゃんとした形となって公開できたのはよかったと思います。
コンテストの審査
あくまでコンテストですから、評価をしなければなりません。
そこで、公平を期すために、コンテストの審査員は、小学生・中学生・高校生とメンターの総勢7名で行いました。
内容的に子どもが喜ぶものなので、子どもの目線での評価と、プログラミング経験がある人・ない人など、いろんな人の視点で評価してもらいました。
でも、いずれの審査員も、作品の質に驚いていました!
ということで、あらかじめ提出された作品を審査して、本日結果発表としたわけですね。
会場もいつもとは違います!
部屋も、いつもは調理室とか和室でやっていますが、15人の参加者が来ると言うことで、ふだんは使わない会議室を借りて、イベントっぽくしました。
プロジェクターを投影するスクリーンのある部屋が空いてなかったのでホワイトボードを使いましたが、テレビで表彰式の進行、プロジェクターで作品を実際に出品者に操作してもらって発表してもらうようにしました。
手作り感たっぷりですね笑
本人が実際に実演&家族も見る
大きなスクリーンが使えないので、マルチ画面を活かして、プロジェクターに投影した、出品した作品を制作者に実演してもらいながら説明してもらいました。
恥ずかしがって何も言わない子がほとんどですが笑
また、ふだんの教室では親御さんの参加はないですが、今回は親御さんも参加いただいて、我が子の成長ぶりや、他の子の作品がどんなのかとか見てもらう機会にしました。
初めての取り組みでしたが、皆さん、自分の子どもたちが、どんなのを作っているかとか、話を聞いたり、おうちで見たりして、「知って」はいても、いざ実際にプログラムとして動いているのを見るとけっこう感心されていました。
なかなかプログラミングに触れずに来ている親御さんの方が新鮮かもしれません。
結果発表!!
作品紹介の後は、いよいよコンテストの結果発表です。
なお、なかなか都合がつかず残念ながら参加出来ない方もいらっしゃいましたが、そういう方のためにも、当日、会場で作品紹介&結果発表に使ったScratchプログラムを公開しますので、そちらをご覧頂いても構いません。
進行に合わせて止まるようになっているので、止まったらクリックorタップして下さいね
(短縮verは作品紹介は割愛)
ちなみにリミックス賞・特別賞は賞状+図書カード500円分、最優秀賞には賞状+好きなプリペイドカード1500円分が贈与されます。
コンテストに参加しない子にそれを伝えたら「いらね」とかいう子どももいましたが💧、いらないかなぁ??
リミックス賞
投稿のハードルを下げるために、プログラミング経験が浅い子でも参加できるように、「リミックス」作品を対象とした賞を設けました。
本来なら、プログラミング教室で使っていたテキスト教材を「リミックス」したものを対象としたものでしたが、テキストを見ながら1から自分であらたに作り替えた、「卵落ちゲーム」がリミックス賞を受賞しました。
レインボー卵をゲットした時に、動きが速くなるオリジナル要素が追加されています
特別賞
特別賞は1〜3名を予定しておりましたが、いずれもちゃんとした作品になっているので3名が受賞となりました。
特別賞〜心意気は買うで賞〜
ひとつめは「優しい人しかできないビンゴゲーム」です。
ひと言で言うと、手動ビンゴゲームですが、自動化ができなかったところはユーザーの優しさに頼るからというタイトル名です。
楽しい音楽で、自動化できていたら確実に優勝候補でしたが、ビンゴゲームを作ってはみたけど相当技術が必要ということがわかり、実現できるレベルの作品でうまくまとめ上げたことと、今後、ちゃんとした作品としてリベンジしてほしいという想いもこめての受賞です。
スペースキー長押しでルーレットが回るところや、ボタンを押したときの反応などがよく出来ていると思います。
特別賞〜みょうにハマるで賞〜
二つめの特別賞は、審査員の中でも評が分かれたものの「妙にハマる」人が続出した、「毛抜きトイザらス」という毛抜きゲームです。
『リズム天国』というオムニバスゲームの中にあった、ヒゲ取りゲームからインスピレーションを受けた作品で、すね毛をひたすらピンセットで抜くというただそれだけの作品ですが、絶妙な難易度で、ツボにはまる人が何人もいました。
アタリ判定や出現場所の調整でかなり苦戦していましたが、よくまとめました。
縦型なのはスマホでもできるように、ということだそうです。
特別賞〜アイディアがよかったで賞〜
特別賞の最後の作品は、メンターの見本プログラムのクイズゲームから、バトル要素を追加するなど大幅に発想を広げた、「QUIZ SWORDクエスト1」です。
クイズに正解すると敵に攻撃できるという、シンプルな作品ですが、クイズのジャンルや難易度など、できそうでできないレベルに設定されて、ハマる人が続出しました。
最初は仕方なく作りはじめましたが、やり始めるとかなりいろんなところに凝り出しました笑。
「1」がついているのは、「2」も作るかも?とのことです。
最優秀賞
こちらは純粋に、審査員のつけた点数の合計平均が最も高かった人に送られるものですが、せっかくなので、上位はどれくらいの点数だったのかというのを見てもらうために、ランキング形式で発表しました。
第3位
第3位は「毛抜きトイザらス」でした。特別賞にも選ばされた作品ですね。
「すね毛を抜く」という、なじみがない上に地味な作業を、あえてゲームにしたアイディアが高く評価された形です。
第2位
第2位は、「QUIZ SWORDクエスト1」でした。こちらも特別賞に選ばれた作品です。
「アイディア」と「おもしろさ」がそれぞれ最高点を出しました。次回は「2」でリベンジでしょうか?笑
第1位
栄えある第一位、最優秀賞は、「世界一周ゲーム」です。
総制作時間50時間という、おそろしく細かい所まで作り込まれているアクションゲームです。
「テクニック」と「おもしろさ」が最高点でした。
特にテクニックは他を圧倒する成績でした。
ライフが動いたり、敵も自分で描いたり、難易度設定やステージチェンジなど、かなり手の込んだ作りで、さらに「世界中の人にプレイしてもらいたい」ということで、英語モードも搭載しています。
メンターの作っているアクションゲームが一向に完成しないので😅、メンターを抜いてステージ切り替え機能なども追加しており、テクニック面では5段階評価で、4.7と高得点を叩きだした作品です。
よくぞここまで作ったな!という感じの作品です。
作れば作るほどバグが多くなるのですが、がんばって解消してくれました!
表彰式
表彰式は特にかしこまったものではなく、賞状と副賞をメンターから手渡しさせていただきました。
会社員時代は企画のお仕事が多かったので、表彰式もけっこうやったんですが、久々すぎて段取り画悪く、表彰式定番の「集合写真の撮影」をスッカリ忘れてしまいました・・・。
次回はキチンと集合写真で〆たいと思います笑
審査員のコメントは次の制作の糧に
なお、おしくも表彰からもれてしまった子たちにも、審査員の評価点(の平均)、審査員からのコメント、メンターからのアドバイスなどをまとめた「評価シート」もそれぞれにお渡ししています。
表彰式に参加されなかった子は、また来たときにお渡しします
すべての意見を聞く必要はないですが、「こういう風に見られるんだ」という自分の作品を客観的に見るというのも大事な経験ですからね。
プログラムって、結局人に使ってもらうものですからね。
そういう意味ではよい取り組みが出来たかなと思います。
参加した子たちが「来年はもっと頑張る」と言ってくれたのがよかったです!
なお、出品作品と紹介は下記ページに!
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