学び舎コラム-出張版

塾の「春期講習」は必要か? 春はのんびり…が理想ですが

日本では進級前の休みがたった2週間しかありません。

塾業界では、この2週間でなんとか追いつけ追いこせと「春期講習」を猛プッシュします。

これは「塾の稼ぎ時」とか「新塾生の確保」というビジネス的な側面もありますが、学校の宿題がない唯一の休業期間なので、「なんとかしないと!」という保護者さんのニーズにマッチした、よく出来た仕組みだと思います。

 

「春休みくらい勉強しなくてもいい」という保護者さんもいると思いますが、大事なのは、本当にその子が学年の内容を理解できたか、ということです。

理解できているなら大いに遊んでもらいたいですが、そうでないのにこれ以上遊ぶ気なら危険です。

 

以前もお話ししましたが、海外の学校では、その学年の内容を理解していないと進級できません(もしくは進級後も補習)。

しかし日本では、理解していないところがあっても「進級させない」ということをやる学校はありません(制度上はできるのですが) 。

それは「みんな一緒に」という優しさでもありますが、そのために「実はよくわかっていないまま」進級し、さらに中学に上がってから授業についていけない子が、実はたくさんいます。

 

だから、塾の春期講習が刺さるんですね。

とはいえ、もっと前の学年のことがわかっていない子は、コマ数の決まった春期講習では絶対に足りません。

そうなると塾は「しっかり学び直しましょう」と高額のプランを押せます。本当にいい仕組みです(笑)。

 

寺子屋では、子どもの学びの深度はその子その子によって違う、と考えているので、一斉授業だったり、時間数を限定した春期講習は行いません。

幸い、進級後も授業はすぐ始まりませんので、3月から4月は、その子その子のペースで一つ一つの単元を復習をさせています。

その方が結果的に安上がりになりますしね。

(本コラムは鳥羽見小学校で配布された、寺子屋通信の内容を再掲しております)

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で『鳥羽見寺子屋』を主宰。子どもたちに寄りそうことを重視し、塾に行けない・行きたくない子・どんな子でも受け入れて学習指導をしています。 2024年からMOGU-teの経営を引き継ぎ、2階で寺子屋もやっている、作家です。教材を作ったりもしています。

-学び舎コラム-出張版

S