新年度が始まりました。
月日がたつのは早いもので、お子さんに「大きくなったなぁ」と感じる時期でもありますよね。
実は、お子さんの成長に伴い、親御さんがお子さんに対して無意識にする「あること」が増えるのですが、お気づきですか?
それは、我が子を人と比べることです。
考えてもみてください。生まれてきた時は「生まれてきてくれてありがとう」「元気で幸せならそれで充分」と人と比べることもなかったのに、いつの間にか「なんで他の子みたいにちゃんとできないの!?」「なんでウチの子は遅れているの?」みたいな感じで、ついつい何かと比べるようになってはいないですか?
もちろん、比べられることは大人社会では「常識」ですから、それはある意味、大人扱いしているとも言えるのですが、子どもやっぱりまだまだ子ども。初めて何かができるようになった幼児のように、大人が見守りつつ、子どものチャレンジを応援し、出来たことを褒めてあげることも必要です。
だからといって、子どもたちは大人の世界にも足を踏み入れていますので、幼児のようにただ褒められただけでは喜びませんし動きません(だからご褒美の効果も一瞬で終わります笑)。
でもそれは裏を返せば、着実に大人に近づいている証でもあります。
そもそも、比べること自体は悪いことではありません。
人間、比べられないと自分が世界の中心だと思うようになりがちですし、「比べない」とするのは大人的にはムリな話ですよね笑。
必要なのは、比べるなら悪い面以上に「良い面」も見てあげることです。
大人だってマイナス評価ばかりだとやる気がなくなりますよね?
子どもだって同じ。
その子をちゃんと見て、良い面も悪い面もキチンと「評価」してあげることが大切なんです。
(本コラムは鳥羽見小学校で配布された、寺子屋通信の内容を再掲しております)