高校受験対策 メンターのひとり言

塾に行くメリットは「勉強」よりも「情報」!?

愛知全県模試を主宰している学悠出版から、塾関係者向けの「教育情報セミナー」の案内が来ました。

外部の、高校受験を研究して情報を提供している教材会社(Z会グループ)から外部講師を呼んで、今年からマークシートに変わる公立高校入試について、昨年度の分析と近年の動向と今後の予想も踏まえた内容と、公立の中高一貫校についてのお話しをしてもらえるよと。

通常、教材会社のセミナーというのは、プロモーションでもあるのでセミナーは無料ですが、今回のセミナーは有料す。

鳥羽見寺子屋は経費をとことんカットしてやっているので(実際にはカットできてないけど)、セミナー費用の出費も痛いな~と思いつつ😅、コロナの影響で人数制限しているので、速攻で申し込みました。

愛知県の公立高校入試改革の情報は結構得てはいますが、具体的な対策はやっぱり知っておかないといけませんからね。

 

さすがお金取るだけあって、かなり情報を持っている所がやっていただけるそうですが、こういうのに参加する費用っていうのも、塾の高い授業料に盛り込まれていると考えれば、学校では手に入らない情報を塾が教えてくれる、というのはやはりそれなりに「塾に払う価値」があるとも言えるでしょう。

というか、これを期待して塾に入っている方もいらっしゃいますしね。

よく「塾に行く子と行かない子との差が出る」

なんて言いますけど、

ぶっちゃけて言うと、勉強のできる子は、塾に行かなくても成績はいいんですよ。

だから進学実績を営業ツールに使う塾は、いかにそういう子を確保するかってことが重視されます。
(「すべての人に知恵を」と考えている寺子屋は逆ですが)

でも、勉強が出来る子でも、「受験」というのは特殊ですから、勉強のできる子より、受験対策がしっかり出来た子の方が勝つ、なんてことも起こりうるわけで(中学校は受験対策に力を入れませんからね)。

それを分けるのは、授業とか指導よりも「情報」ですね。

どの高校がどれくらいで行けるとか、どういう対策をしたらいいかとか、そういうのもありますよね。

特に愛知県公立高校の問題は、旭丘から守山高校(失礼)まで一緒の問題を使いますからね、情報戦の戦い方で、合格・不合格なんてことも起こります。

 

今はインターネットでいろんな情報が手に入りますが、本当のガチでガッツリ分析している塾の、さらに情報を提供する側の情報なんて、実際に接する機会は限られるので、寺子屋としてもちっと濃い情報を仕入れてこようかなと。

今年度の寺子屋では今年は公立高校目指す子は多くなさそうではありますが、これから来る子もいるでしょうからね!

まぁ、塾はそれをノウハウとして「売る」のが商売ですが、寺子屋ではそれを・・・無料もしくは低料金で提供するのも変な感じですが、難しいですよね、そこのところ。こっちも情報をまとめるのに多大な時間をかけているわけだし。

塾がお金と労力をかけてやっていることを無償で提供するのはまた違うと思うし、費用をかけた分の「見返り」があっても当然とは言えるわけだし・・・かといって、「塾に行っている子と行っていない子との差」が生まれても仕方ないとは思えないし・・・なんでもかんでも「無料」「格安」にすればいいとも思わないし・・・正解がないので難しい所です。

とはいえ、子どもにとっての時間はとても速いスピードで進みますから、目の前の子どもたちにとっての必要な「支援」をどうしていくか、ですね。

そして、長い目で見たら、どういう形が、この国の未来を担う子どもたちの「可能性」を潰さないようにするためのベストなのか、よく考えることも続けてやらないとですね。文科省や自治体、学校がやってくれればいいんですが。

そういう意味で、自治体が教育バウチャー(塾代チケット)を導入するのが、一番いいと思うんですけどねぇ・・・

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザー・教材開発者です。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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