ゴールデンウィークが始まりましたね。
鳥羽見寺子屋は固定回数じゃなく、来たい時に来るシステムなので、GW前というせいか昨日の寺子屋は来る人が少なかったですね(ちなみに明日も少ないです笑)。
というか、来た子も「三連休何しようかな」とついついそっちの方に気が・・・笑
まぁ、仕方ありませんね、子どもですから。とはいえ勉強はしっかりしてもらいましたよ!
さて、今からGWの予定を入れるのは難しかったりしますが、夏休みの計画は立てていますか?
夏休みに行ける、ちょっと面白い見学会を見つけたので、今回はこちらのご紹介を(ちなみに寺子屋はまったく関係ありません)。
あの黒部ダムの発電施設を見学する「黒部ルート見学会」
富山県にある、ダムの堤の高さが日本でもっとも高い「黒部ダム」。
東海地方に住む我々にも、「立山黒部アルペンルート」という観光コースのハイライトとして豪快な観光放水が見られるダムだとか、保護者さま世代だと、NHKの『プロフェッショナル』で取り上げられ、紅白歌合戦で中島みゆきが『地上の星』を歌ったことでも日本一有名なダムですね。
ダムには水力発電がつきもので、この黒部ダムにも10km下流の地下に水力発電施設があり(あの放水は勢いが強すぎるので、実際には流れてくる水を利用しています)、関西電力が、黒部ダムの発電設備とそこまでの開発に使ったルート(地下坑道)の見学会を毎年開催しているんですね(北陸電力管内ですが)。
参加費用は無料で、小学校5年生以上の子ふくむ、6名まで参加できます。
黒部ルート見学会のご案内|黒部ルート見学会のご案内|北陸支社|事業所・関連施設|会社案内|企業情報|関西電力
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「欅平(けやきだいら)」出発のコースと、「黒部ダム」出発のコースがあり、各12名で実施するそうです。いずれも車では行けないので、そこまでの費用は自分持ちです。しかも、「片道」の見学会なので、行きと帰りでルートが違います。
見学区間は、通称「クロヨン」と呼ばれる、黒部川第四発電所と、そこに至るまでのトンネル(坑道)ですね。黒部ダムを造るために切り開かれた道で、電力会社の実際の業務に必要な物や人を運ぶ、専用のトロッコやエレベーター、インクライン(ケーブルカー)、バスを使って移動しながら発電所や輸送施設(と途中の景色)を見るのがメインの見学会だそうです。
2024年にはこの見学ルートがそのまま観光ルート化されるとのことで、すでに特設サイトとプロモーションムービーが出来ているので、参考になるかなと。
(上記はショートver。ロングverはこちら)
普段だったら絶対に入れない「地下施設」「特殊な乗り物」「水力発電施設」を見学できる機会はそうありません。また、途中で地上に出る際も、一般の観光客が来られない場所から見る大自然も見られます。
とはいえ、見学会では途中でビデオ説明などもあり、対象が小5以上ということで、どちらかというと大人向きとは思いますが、「工場見学」「乗り物」「鉄道」「洞窟探検」「地下施設」「秘密基地」「科学技術」「秘境」というものに惹かれる子には、たまらないかもしれません。
逆にそういうのに興味を引かれない子、落ち着きがない子にはムリかなとは思います。
とはいえ、かつては160℃以上あった岩盤を手で掘ったというトンネルをトロッコで熱(今は40℃)を感じながら移動するとか、水力発電のタービンが回っているところを見られるとか、車もヘリもムリな場所に作られた巨大地下施設を見るとか、なんでもかんでもスマホでピッっとすれば簡単に手に入る時代の子たちですが、命がけで働いた人たちの仕事に触れる機会は中々ないので、そこでしか体験できないことを感じながら、色々なことを学びぶといった意味でもいい体験になるのではないかな、と思います。
どうやって参加するの?
2024年に観光ルート化されるとはいえ、まだ2年先。
今年、来年は応募しないといけません。
参加は、応募ハガキによる抽選で、倍率も結構高めです。
一応第二希望まで選べますが、年に2回しか応募できません(つまり4日分しかチャンスはない)。しかも2コースあっても、各12名と狭き門です。
ただ今なら、夏休みの開催される見学会の応募に間に合います。
資料によると、来週5/2から応募分が、7月実施分の申込になります。
この日程見てわかるように、夏休みに限らず開催していますが、平日開催がとにかく多い!
(関電の社員が案内するから?)
基本、日曜開催は月に1度しかなく、倍率も高いので、お子さんが狙うならやはり、夏休みに行くのがよいかなと。
2つのコースの違いは?
見学会は「欅平出発コース」と「黒部ダム出発コース」の2コースがあり、この二つ、集合場所までのアクセスと集合時間が違いますね。
応募時に「どちらか」or「どちらでも」を選びますが、当然ながら「どちらでも」の方が当たりやすいようですね。
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欅平出発コース
名古屋方面から行く場合、「欅平出発コース(7:40出発)」が見学しやすいかもです(富山県のモデルルートにもなっています)。
富山の宇奈月温泉で一泊した後、朝一に宇奈月駅に集合して、始発前の黒部峡谷鉄道に乗って絶景を見ながら欅平駅に向かい、駅に着いたら見学スタート。
その後は黒部ダムに向かいどんどん登っていく形ですね。
昼食が入らないコースで時間も短いので、13時くらいに着いた黒部ダムを満喫したり、「立山黒部アルペンルート」のケーブルカーやロープウェイを使って立山の景色を見るコースを観光できます(が、小学生だった私は特に楽しくはありませんでしたがw)。よくテレビでやる「雪の大谷」は4~6月なので見られません。
その後は立山まで通り抜けてもいいし、黒部ダムに戻ってきて扇沢にバスで行って長野から帰る、という選択肢があります。
ただ、立山から宇奈月まで電車では行けますが、1時間半と結構遠いので車をおいていくのは厳しい気がします。扇沢は長野なので宇奈月へのアクセスがありません。いずれにせよ帰りも長いです笑。
黒部ダム出発コース
もう一つは「黒部ダム出発コース(10:30出発)」。
黒部ダムからの出発なので、ダムを見てから行く感じですね。下りルートです。途中で昼休憩(昼食は事前に予約)が入るので見学時間も長めとなっています。
黒部ダムへのアクセス方法は二つ。
富山の立山駅から「立山黒部アルペンルート」でケーブルカーやバスやロープウェイを使って黒部ダムに来る方法と、長野県の扇沢からバスでアクセスする方法です。いずれも駐車場はあるようですが、見学終了後は富山の宇奈月になるので、車をおいていくのは厳しいでしょう(立山ならいけないことはないが、扇沢はムリ)。
黒部ダム出発コースは、出発時間は遅いですが、立山からのアルペンルートは乗り継ぎが多い、扇沢に行くには路線バスしかない、などアクセスが悪いため、意外とゆとりがない時間かもしれません。
見学が終わった後は、欅平コースと反対に黒部峡谷鉄道を使って宇奈月まで抜けるしかありませんが、いわゆる「秘境」なので、秘境温泉の鐘釣温泉や黒薙温泉に立ち寄ったり宿泊したりできます。
下記の動画は、黒部ダム出発ルートで見学会に参加した方のもので、途中で川湯に入った、というのをやっていました。憧れですね、川湯。子どもにはそんな響かないと思いますが。
まぁ、何ごとにも一長一短はあるものなので、「当たりたい!」と思ったら、「どちらのコースでもよい」にしておく方がよいでしょうね。
後のことは当たった時に考えましょう笑。子どもはすぐ大きくなりますので。
参加に当たっての注意点は?
詳しくは関電のページおよび資料をご覧頂くことになりますが、ちょっと調べて判明したことも共有しておきます。
ほとんどが地下です!
一カ所外に出られますが、国立公園で開発が出来ないため、ほとんどの見学ルートが地下(しかも輸送路)なので、閉所恐怖症の子や、移動にケーブルカーやトロッコ(観光用でない)を使うため、乗り物に弱い子もオススメは出来ません。まぁ、黒部ダムまでにはどちらにしろ乗り物必須ですが・・・。
また、テロ対策の意味もあって、空港並みのセキュリティチェック(X線検査)があるという話です。動画撮影もできません(写真は可)。
行くまでも考えてね!
また、名古屋から気軽に行ける距離ではありません。とにかく遠いですね笑。
まず、黒部ダムまでに行くのに名古屋からは日帰りではムリですし、集合場所自体は車では行けない上、20kmぐらいの区間を移動するものの「片道きっぷ」で、ゴールは、集合場所とぜんぜん違うところに出ます笑。
そのため、基本前後は電車移動になるため、そもそもどのルートで行くかも考えないといけません。当然のことながらそこに行くまでの交通費は別です。ただし、鉄道マニアなら天国のような見学会でしょう。
宿泊だったら荷物は?
片道切符で20kmも移動する見学会です。乗り物に乗っている区間が多いとはいえ、階段も多いため、キャリーケースのような大きな荷物をゴロゴロ転がしていくことはムリです。
リュックなどの軽装にするか、宿泊先のホテルから郵送で送るなどの工夫が必要でしょう。
2024年には観光コースになるとのことなのですが、その辺の問題がクリアされるとよいですね。
いずれにせよ、まずは選ばれることから大変で、なおかつ行くのも大変な見学会。
それでも、小5以上の方で、「特別な体験をさせたい」というのであれば、応募してみるのもいいかもしれませんね。
2024年までは絶対友だちとかぶらないですからね笑
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なお、Q&Aは富山県の専用サイトにありますので、そちらも要チェックです。
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