寺子屋特別授業

特別授業は「鬼まんじゅう」作り!刃物は危ないけど、それも勉強!

コロナ禍が収まって・・・おらず学級閉鎖なども出てきていますが、「緊急事態」ではないためコミセンで予定通り調理の授業を行いました。

作るのは「鬼まんじゅう」。

最近は給食でも出てくるようですが、子どもたちは「名古屋名物」ということを知らずに食していた(というか食していたことすら知らなかった子も💦)ので、「東京じゃ通じないんだよ」という話に

えーっ!?

と驚いておりました。

そんな鬼まんじゅうですし、作るのは小学校低学年の子もいますから、あまりリアルに「素朴な味」を再現してもな~と思ったので、ホットケーキミックスを使った、甘めの蒸しパン風な鬼まんじゅうにしました。

まぁ、粘り気が足らず、うまくかたまりにならないんですが・・・それでも砂糖を入れる量を個人個人で考えてもらうために、私が試作した子ども向けの甘めの鬼まんじゅうを食べたら「これがいい!」というので、全員、甘めの(というか甘い)鬼まんじゅうを作ることになりました

人数多いので、二段せいろで一気蒸しです!

今回は「包丁持参」「皮むき器持参」ということで、使うのが初めてという子もいましたが、大きなケガなく(ちょっと指を切った子もいましたが・・・)、ちゃんと「自分で出来た」という成功体験が出来たのでよかったです。

あと、美味しいと苦労も吹っ飛びますしね。

サツマイモは意外と堅くて、とくに丸状態だと力が入りづらいとか、平らな部分を下にすると切りやすくなるとか、そういったことを学んでいくことも大事なことです。

というか小2の子が多かったですが、家でも料理の手伝いをしている子が多く、結構みんなできていました。

今回は手伝いじゃなくて、自分の食べる物なので、自分でなんとかしなきゃいけないと思うので吸収が早いですね。

時には協力プレイ!

だいたい4~5個作るので、ほぼ持ち帰りです!

料理は学びと成長の宝庫

私の家がそうだったのですが、子どもには積極的に刃物を使わせるのが大事と考えています。
(小学生の時はリンゴの皮を一本にするのが目標でやってました)

刃物で人を傷つける子どもはいつの時代もいますが、たいがいは自分で刃物を「道具」として使ったことがない子だそうです。

子どもが刃物を使うのは危ないですが、それでケガをすることで「痛いんだ」「危ないんだ」というのがわかるようになるんですよね。

自分の血を見るわけですからね。

その体験がないのに、「刃物は人をケガさせるからダメ」と事実だけ伝えてもダメなんですよね。

むしろ、「血を見たい」とか「殺してみたい」とかの方に走ってしまったら最悪です。

もちろんそこまで極端なケースは、刃物を使った体験がないだけの問題ではないのですが、それでも、道具をキチンと正しく使うこと、そして、それで何かを作って、「おいしい」とか「喜んでもらった」という成功体験をすることで、道具のありがたみとか、道具を使って何かを生み出す喜びとか、自己肯定感を高められる経験をする事で避けられます。

だから、そういう経験は小さい内にたくさんさせてあげたいですね。

そういう面で、料理は自分でも「うまくいった」というのがハッキリわかる(おいしくて幸せになれる)ので、成功体験を積み重ねるのにオススメです。

 

と思っていたら、包丁で指を切ってしまった子のおうちの方からメールを頂きました。

家族みんなに美味しいと言われて喜んでいました。
自分で、「包丁の使い方練習しなきゃ」と言って、今日も早速練習していました。

失敗したことでも、成功すればなんてことがない、と思えるようになるものだし、他の子とくらべてうまく使えなかったんだと自己分析して練習しようと思うなんてエラいですよね!

何事にもチャレンジして、成長していってほしいですね、子どもたちには。

スケールで測る量の足し算も勉強です!

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザー・教材開発者です。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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