鳥羽見寺子屋の夏休み特別企画として、人気ゲーム「ぷよぷよ」を使った、「ぷよぷよプログラミング」授業を実施します!
「ぷよぷよ的なゲーム」ではなく、まんま、あの「ぷよぷよ」です!
(下が完成画面)
ちゃんとした「ぷよ」を操作して、消せる(もちろん連鎖も)、「ぷよぷよ」を作りながら、本物のプログラミングやゲーム開発環境に触れながら、学ぶ授業です。
こんな子にオススメ
- プログラミングに興味がある子
- ゲームが好きな子
- ゲームの仕事に興味がある子
- ゲームなどの「仕組み」に興味がある子
- パソコンを触るのが好きな子
- 英語を勉強している子
- 夏休みに何か特別なことを成し遂げたい子
- 自由研究ネタに困っている子
「ぷよぷよ」で、本格プログラムを体験!
「ぷよぷよ」は、今もeスポーツが開催されている人気パズルゲームです。
その発売元であるSEGAが、プログラミング学習ツール「Monaca Education」の、学習用コンテンツとして提供したのが、「ぷよぷよプログラミング fot Monaca Education」(以下、ぷよぷよプログラミング)。
「Monaca」用に書き直された「ぷよぷよ」のプログラム(ソースコード)の一部*を、自分で書いてもらいながら、プログラミングを学んでもらう、というものですね。
*全部書くことも可能
「本物のゲームのプログラムに触れながら、プログラミングを学べる」
ということで、『第17回 日本e-Learning 大賞』の「日本電子出版協会会長賞」も受賞しています。
ゲームメーカーにとって、ゲームのプログラム(ソースコード)というのは、有名店の「秘伝のレシピ」みたいな物。
それを公開するということは通常あり得ないので、それを公開しているだけでもスゴいのですが、なんと、文科省の定めた『学習指導要領』にも対応しているので、「情報」の授業とかで採用している中学校や高校もあります。
・・・こんなの、普通の子どもが集まる寺子屋でできるの?
と不安になった保護者の方も多いと思いますが、小学生でも大丈夫です。
小学生から大人まで難易度が調整できるのがこの学習プログラムのよいところです。
学校で学ぶプログラミングって?
そもそも、ひとくちに「プログラミング」といっても、その内容はさまざまです。
たとえば名古屋市立の学校では「Scratch(スクラッチ)」という、世界でトップ5大学の1つ、マサチューセッツ工科大学(通称MIT)のメディアラボの開発したプログラミングソフトを使って、プログラミングを学びます。
Scratch(スクラッチ)は、アメリカ・マサチューセッツ工科大学のメディアラボが無償で公開しているビジュアルプログラミング言語。画面上のブロックをつなぎ合わせてプログラムを作る。日本語でも使用可能。主にマウスを使用するため、キーボード操作に不慣れな小学生でも利用することができる。
「Scratch」はいわゆる、「文字ばかり」のプログラミング言語と違って、コマンド(命令)の書かれたブロックを並び替えたりするだけで、視覚的・感覚的に操作できるので、「ビジュアルプログラミング」と言われています。
Scratchは子どもの創造性を利用してプログラミングを学ぶ、非常に素晴らしいツールですが、実際のプログラミングの現場で基本となるのはソースコード、つまりよく見る英文字のコマンドの羅列です。
そしてソースコードはすべて「英語」をベースとしたプログラミング言語で書かなければなりません。
もちろん、子どもたちが大好きなゲームも、YouTubeも、すべて英語ベースのプログラミング言語、つまり文字だけのソースコードで書かれていますし、中学の「技術・家庭」の(もちろん技術の)時間で、簡単なプログラムのソースコードを学び、定期テストでも出題されます。
技術で学ぶプログラミング
技術の教科書で採用されているプログラミング言語は、教科書会社によって異なります。
ぷよぷよプログラミングは何が違う?
通常、プログラミング学習というのは、一から全部作ります。
なので、イメージした通りのゲームになるまでだいぶ時間がかかったり、思った通りのものを作るのが大変だったりします(それはそれで学習なんですけど)。
しかし、「ぷよぷよプラグラミング」は、ぷよぷよというゲームのソースコード上にあえて作られた空欄に、必要なコードをマニュアルに従って埋めていく、といういわゆる「写本」形式で、コードを入力してもらいます。
難易度は、基礎・初級・中級・上級の4つから選べ、基礎コースはたったの4行!
これならたしかに小学生でもできますよね。
基礎コース 入力行4行 |
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初級コース 入力行28行 |
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中級コース 入力行95行 |
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上級コース 入力行1015行(全部) |
初級だと28行、中級だと95行とかなりのボリュームを、ソースコードの書かれたマニュアルを見ながらではありますが、自力でタイピングしていくわけです。
難易度について
寺子屋の授業では、子どもたちのレベルに合わせて難易度を変えてやらせますが、レベルに応じて基礎or初級になると思います。
上級コースはイチから全部作る!
ちなみに上級コースは、約1000行のソースコード全てを自力で入れないといけませんが、一から全部作るので、達成感を味わうこと間違いなしです。
ただ、4時間ではとてもムリなので、逆に、時間のある夏休みの自由研究なんかにもいいですね。
(「ぷよぷよプログラミング」はサポートはないですが自宅でもできます)
私も子どもの頃、投稿されたゲームのソースコードばかりが載っている『マイコンBASIC』という本を見ながら「プログラミング写本」をしたことありますけど、エラーも出るし、まあまあ大変でした笑。
ただ、ソースコードを全部書くのは、プログラミング言語がどういうものかを理解する一番手っ取り早い方法ですので、
「将来はプログラマーになりたい」
「ゲームを作る仕事をしたい」
というような子は、上級コースでチャレンジする価値はあるかなと思います。
寺子屋で初級コースやってみて、家で上級コース、なんてのもアリでしょうね。
ぷよぷよプログラミング
ぷよぷよプログラミングは、本格的なプログラミングではありますが、上記のように難易度の調整ができるので、小学生でも十分に体験が可能です(ただし、アルファベットがわかる小3以上推奨)。
ソフト不要!ブラウザのみ!
今回、鳥羽見寺子屋夏休み特別授業「ぷよぷよを作って、本物のプログラミングを体験しよう!」は、Webブラウザを使ったプログラミング環境を提供する「Monaca」というWebサービスの教育版、「Monaca Education」のシステムを使います※。
※Monacaのアカウント登録が必要ですが簡単です
下記はMonacaの画面です。左がファイル構成(ちょっとしか触りません)、まん中がコード入力欄、右がスマホサイズでのプレビューで、現在のソースコードで、スマホ画面上だとどんな表示になるかを確認しながら作業ができます。
どの端末でもたいていOK!
Monacaは、Webブラウザで動作します。
その点、何か新しいものを入れる必要もなく、とてもやりやすいですし、OSを選ばないので、画面がそれなりの大きさの物(10インチぐらい。iPadなど)であれば、タブレットでもできるというのがメリットです。
寺子屋で参加する場合
ノートPCもしくは10インチタブレットがある方はお持ちいただき、ない方はこちらで用意したiPadを使っての作業となりますので、ご予約時にお持ちいただく端末についてお知らせいただけると幸いです(こちらから伺うこともあります、ご了承ください)。
「アルファベット」がわかればOK!
普段お子様に自由にパソコンを使わせてないご家庭でも、一緒にインターネットぐらいはしたことあると思うので、ブラウザ画面上での操作とタイピングができればOKです。
タイピングはもちろん「英語」なので、アルファベットがどの位置にあるのかなんとなくでいいから覚えているとスムーズですが、なにせ「4行」の基礎コースもありますので、ほぼほぼキーボードをさわっていない子でも、「アルファベット」が読めれば大丈夫です。
ただ、キーボードには「大文字」で書かれていますが、基本、「小文字」で書きますので、アルファベットの大文字と小文字の違いはわかっているといいですね。
この辺、アルファベット勉強中!という子には逆に勉強になっていいかもしれませんね。
また、プログラミングのコマンドは基本「英語」なので、英単語の勉強にもなります。
小学生でもOK!
アルファベットが読めれば、あとは見本のソースコードを見ながら入力するだけなので、どの学年でもできます。
ソースコードを入力する行は、わざわざ空欄になっているので変なところに書く心配もありません。
(ただし、行数の数字は読めないと場所がわからず困るので、大きな数が読めるとよいです)
その子の学年やタイピングスキルに合わせて難易度を調整します(基本は基礎or初級)。
また、うまく行かないときはメンターがフォローします。
最悪、一からやり直すこともできますのでご安心を!
(Web上での作業なので、パソコン内部は絶対に壊れません笑)
プログラマーのお仕事体験?
昔、それこそ私が書いていたプログラミングの時代は、真っ黒な画面に白い文字だけ入力する、という過酷な作業でしたが、今のプログラミング開発環境は、結局文字入力はいるとはいえ(比較すると)だいぶ進化しました。
スマホの検索などでも、オートコンプリートとか推測変換で候補が出てくると思いますが、プログラミングでも同じことがあって、ソースコードを途中まで入れると、コマンドの提案がされるんですよね。
しかも、たとえば、ないコマンドは色が変わらないとか、()などの記号だけ色が変わるとか、コードの種類ごとに色分けも自動でしてくれるので、
「コマンドの1文字抜けてた!」
「閉じカッコのつけ忘れだけでプログラムが動かなかった!」
みたいなことが避けられるようになっています(でもあるんですけど)。
何より、まさにプロのプログラミング環境はまさにこんな感じなので、プログラマーという「お仕事」を体験できるのもよいですね。
なお、使う言語は「HTML5」と「Java Script」のみです。
この言語は両方とも、今のWebページ(ホームページ)に使われているもので、HP作成のお仕事体験でもありますね。
また、簡単ですが「ゲームのお仕事」についてもお話しさせていただきます。
ちょっとした「魔改造」も!
ソースコードは、ゲームのプログラムの挙動全てが書かれているものです。
ですから、ソースコードの一部を変えることでも、ゲーム内にそれが反映されます。
たとえば、「ぷよ」の落ちるスピードを変えたり、置ける「ぷよ」の数を増やしたりといったこともできます。
他にも、背景色を変えたり、背景画像なども変えることが出来ます。
※著作権的に問題ない範囲で
この辺までは公式の範囲内ですが、いじるのが好きな子は、ソースコードの中から、ぷよの落ちてくる向きをしている所を見つけ、最初は縦向きなのをムリヤリ横向きにしてみて、プログラムの挙動がどうなるかとか、そういった「改造」をしながら、プログラムがいろんなところと関わり合っていることを学ぶ事もできます(上級者向けかなと思いますけど)。
動作確認はスマホでも!
このぷよぷよプログラミングはスマホ画面サイズで作るのですが、編集画面でスマホの機種に合わせた画面サイズを選ぶこともできて、実際のゲーム開発環境を体験することもできます。
また、動作確認用の「Monaca Study」というスマホアプリ(無料)を入れれば、スマホのゲームとして操作もできます(iPhone/Android両対応)。
まあ、「対戦」はできませんが、自分の作った物をプレイできますので、なかなかできない体験かなと!
(配信はできませんので、スマホ手渡しで笑)
子どもたちに「本物」のプログラミングを体験させたい!
鳥羽見寺子屋の保護者さまアンケートをすると、毎回要望がある「プログラミング教室」。
私、メンターは一応、プログラミングを学んで来てはいるのですが、かといってガチで人に教えられるほどではありません。
けれども、やっぱりプログラミングの「中身」をぜひ知ってほしい、プログラミングが出来ると「何が」出来るのか知ってほしい、なんなら、「英語が出来る」ことがプログラミングにもどれだけ有利か、どれだけ可能性を広げられるか知ってほしい、という想いを抱いていました。
(もちろん、やってみて、「自分は作る側じゃないな」とわかるのも1つです)
そんな時、アシアル株式会社の提供する「Monaca」という、ブラウザ上でプログラミングができるサービスの教育版で、eスポーツも開催しているSEGAの人気ゲーム「ぷよぷよ®」のソースコードをいじることで、プログラミングを学べるというパッケージを見つけたのです。
『ぷよぷよ』でプログラミングを学ぼう!プログラミング学習環境『Monaca Education』において、セガが展開するアクションパズルゲーム『ぷよぷよ』をプログラミング学習できる教材コンテンツの提供を開始しました!
「これなら、本格的なプログラミングをしたことのない小中学生でも、本物のゲームのソースコードにふれ、自分でいじりながら、身近なゲームの「中身」をいじりながらプログラミングを体験することが出来る!」
と、授業として実施する運びとなりました。
「自宅で自分でやるわ!」
というパソコンにくわしいご家庭は別として、そうでない方にはなかなかできない体験かなと思いますので、ぜひともご参加いただけたらと思います。
【夏休み特別授業】ぷよぷよ®を使って、本物のプログラミングを学ぼう!
7/30土 13:00~16:50(4コマ)
8/20土 13:00~16:50(4コマ)
- 難しそうに感じますが、難易度(書くコードの数)の調整も可能ですし、メンターがフォローに入りますので、小学生でもできます(ただし、当然のことながら全編アルファベットのタイピング入力なので、小3以上推奨)
- そのため、アルファベット入力(ローマ字入力)が不安な子は、7/16土のタイピング教室の参加をおすすめします
- なお、授業ではゲーム制作の流れやゲームに関わる「お仕事」なども合わせて紹介しますので、ゲーム好きな子にもおすすめです
- 希望者が多ければ8月にも実施します
- 長丁場になりますので、飲料とオヤツ持参がオススメです
- できたぷよぷよでスコアを競い合ったりできるといいなと考えています
- 予約はWeb予約カレンダーからお願いします。
- Monaca ヘの登録が必要ですのでメールアドレスが必要です(詳細はメールで案内します)
〔持ち物〕(あれば)ノートパソコンもしくは10インチタブレット、(あれば)テストプレイ用にスマホ。なければ遠慮なくご相談ください
〔推奨学年〕小3~
◆「ぷよぷよプログラミング」とは
株式会社セガが提供するプログラミング学習ができる教材コンテンツです。アシアル株式会社が提供するプログラミング学習環境『Monaca Education』において、セガのアクションパズルゲーム「ぷよぷよ」のソースコードを使ったプログラミング学習をすることができます。 製品版と同じ画像素材を利用して、世界中で使われるコンピュータ言語を使い、プロが使う開発環境で本物のプログラミングをお楽しみいただけます。 本コンテンツは無料でご利用いただけます。
公式HP:https://puyo.sega.jp/program_2020/
◆「ぷよぷよ」とは
「ぷよぷよ」は、1991年に発売された落ち物パズルゲームです。降ってくるさまざまな色の「ぷよ」を積んでいき、同じ色の「ぷよ」を4つ以上つなげて消していくというルールです。「定番アクションパズルゲーム」として、家庭用やスマホなど各ゲーム機においてさまざまな形で展開中です。
ⒸSEGA