県下最大の高校入試模試である、愛知全県模試さんでは、模試の受験者を対象に、毎年追跡調査というのを実施しています。
追跡調査というのは、全県模試を1回でも受験したことのある中学3年生の、
- 受験したすべての高校と、その合否(推薦か一般かも)
- 中3終了時の9教科内申点合計
- 公立入試を受けた場合はその当日点(自己採点)
を集め、いわゆる愛知県の入試に関わる数字のビッグデータを作る作業ですね。
それを元に、全県模試の結果(偏差値)を組み合わせて、どれくらいの偏差値・内申点の子が、どの高校に合格・不合格、というのをはじき出して、よりリアルな合否判定はもとより、高校ごとの合格ラインを可視化してくれるわけです。
つまり、高校受験にメチャ重要な数字をつくるための調査なんです。
とはいえ、協力したところで受験者にメリットは一切なく、次の世代のためのものでしかないのですが(テストの過去問みたいな?)、それでも、先輩たちがこういった調査に協力していったことで(たとえ受かっていなくても!)、全県模試の精度が上がっていくわけなので、鳥羽見寺子屋としても毎年この追跡調査に協力している次第であります。
まぁ、塾によっては、追跡調査に協力するメリットがないとやってくれない、というところもあるようなので、塾側には追跡調査に協力したところには、このビッグデータを一冊にまとめた、進路指導用資料「NEXT STAGE」(&専用サイトでの個別データ)がもらえるという特典があるというウラ話があるのですけど😅。
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参考愛知の高校受験指導には必須!?塾にしかない合格者の生データ集「NEXT STAGE」
愛知県高校入試問題研究会の作った、「愛知県公立・私立高校入試 合否追跡調査資料 NEXTSTAGE」は高校受験の戦略を考えるために必須のツール。
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それでも、この「NEXT STAGE」があるおかげで、CMにバンバンお金をかけて集客し、自分たちで模試を作る余裕のある大手塾とは違う、地域の、子どもに寄りそう中小の塾にとっては、主観や経験だけではなく、客観的なデータを元にした、リアルで有用な進路指導ができるわけですから、この取り組みが続いていくことで、多くの受験生にとってプラスに働くわけですからいい取り組みですよね。
でも、逆に言ってしまうと、塾に行っていない場合は、それに触れられないわけですから、そのへんの差が出てくるという現実があるわけです。
だから鳥羽見寺子屋では、外部からの全県模試参加を受け付けて、受験した子のご家族に、メールで必要に応じた進路のアドバイス(無料w)や、模試後の見直しタイムで受験のしくみなどを説明したりしているわけです。
まったく儲かりませんが(むしろ赤字)、それでもやっぱりやることに意義があるかなと。
自己満かもしれませんが、このしくみを知っている以上、できることはやらないと、と思っているだけです。