寺子屋の学び プログラミング教室 メンターのひとり言

自宅でスクラッチプログラミングを学ぶ場合の本は選びは慎重に!

昨日の土曜日の15時~、16時~は、鳥羽見寺子屋のプログラミング教室無料体験会でした。

鳥羽見寺子屋のプログラミング教室は、学校のパソコンでも使える(なのに授業で教えてもらえない学校もある)、ビジュアルプログラミング「Scratch(スクラッチ)」を使ったプログラミングです。

スクラッチは、主にパソコンのマウスを使ってブロックを並べるだけのカンタンプログラミングですが、やれることがかなりあるので、子どもたちの創造性を伸ばしつつ、思考力を育てる(ついでにパソコンスキルも伸ばす)ことができます。

小学1年生から始められる(新1年生でもOK)ので、本当に気軽に参加してほしいですね。

本屋の「プログラミング教室」本は要注意!

今回体験会に参加された中で、「本屋でスクラッチの本を買ってやってみたけど、途中から上手く行かなくて・・・」という方がいましたので本を見せてもらいましたが、かなり驚きでした。

タイトルと内容が違いすぎです

『スクラッチ3.0でゲームを作ろう! 小学1年生からのプログラミング教室』

となっていますが、フリガナもなければ、説明が細かすぎで、かなり初歩的な段階で画像の編集(しかもベクター画像のパスをいじる※)までやらせる内容です。

デジタル画像には、ビットマップ形式(写真など一般的な画像。ドットと呼ばれる点の集まり)とベクター形式(拡大縮小しても粗くならない画像。パスと呼ばれる線の集まり)という二種類があって、スクラッチで扱う画像は基本ベクター形式なので、編集にはベクター編集の知識が必要です。

・・・小学1年どころか大人でも難しいでしょ、これは。

親御さんもSEなどパソコンに詳しいお仕事をされている方で、お子さんもパソコンをナチュラルに使っているという小1(何人いるんだ??)ならできるかもですが、

世間一般の、

「プログラミング教室通おうかどうしようか」と迷われている、

普通のご家庭のお子さんにはかなり難しいように感じました

いや、結構中身はいいものなんですよ?

プロのプログラマーでプログラミング教室を開催されている方が書かれているだけあって、よく考えられているなぁという内容なのですが、

ただ、最初に選ぶ本ではない。

むしろ中学1年生でもいいんじゃないの?くらいの内容かなと思いましたよ個人的には。

そもそも、画像の編集なんて、「プログラミング」ですらないですからね!
(多少の編集は必要ですけど、段階があるかなと)

編集者がゴリ押しでタイトルを決めたのか?と思いたくなりました。

プログラミングを学習するときに最適なテキストとは?

そもそも、プログラミングって、慣れている人には「これって当たり前でしょ?」みたいなことが多々あるのですが、実際にはパソコンはあっても子どもには使わせていない、というご家庭が多く、マウスすら触ったことがないという子も普通にいます(学校のPCはタッチだし)。

そんな子でもできるようになるのが「スクラッチ」のいいところなのですが、やっぱり、子どもの目線で、手順を踏んで教えてあげないと、出来るようになる前に挫折してしまいます・・・それだともったいないですよねぇ。

鳥羽見寺子屋のやっているプログラミング教室「プログリズム」は、スクラッチのチュートリアルレベルのことから丁寧に、段階をおって、少しずつ出来ることを増やしていき、ゲームやアニメーション作りの基礎を学んでいきますので、この本を読んでずいぶんカッ飛んだところもあるんだな~と思いました。

たぶん、本にすると一冊に収めないといけないのでギュギュギュッとつめこんだのでしょうが、それじゃぁ小学生には難しいかなと。

アマゾンのレビューにもありましたが、親御さんが読んで理解して実践した上で、子どもに教えるならいいですが・・・ちょっとハードルの高い本かなと。

そんなわけで、親御さんにプログラミングの知識があるとかそういうわけではない場合、プログラミング教室に通わず自宅のみでスクラッチを勉強するのであれば、タイトルや雰囲気にだまされないように笑、子どもが一人で読んでもできそうなものを選んだ方がいいと思います。

なぜなら、プログラミングって基本、一から十まで教えてもらうよりも、自分でやっておぼえることの方が多いですからね!

大人は手助けに回る形の方が絶対にいいです。

というのも、寺子屋でもそうですけど、子ども向け、大人向け問わず、大概のプログラミング教室のスタンスはそうです

そういうわけで、自力で出来ないレベルのものは続かないと思います!

カンタンに「できる」からいいのがスクラッチなので、レベルが低かろうが何だろうが、「これ文字が少なくて簡単そう!」というのをお選びいただくとよいかなと。

やり始めたら満足しなくなりますが、その時はその時です。

寺子屋で使っているテキストは?

ちなみに、寺子屋で使っているプログリズムのテキストは、A4フルカラーということもあり1冊5,800円+税もするバカ高いテキスト(プログラミング教室のテキストとしては並かやや安い)ですが、小学1年生でもわかるように、つめこみすぎず、ステップ・バイ・ステップで学べるような構成になっています。

また、プログリズムのテキストは、プログラムの手順を教えるだけでなく、時折解説も入っていますが、読み飛ばしてもいいような構成になっています。

もちろん総ルビです笑!

例えばこちらは一番基礎レベルのテキストの一部ですが、小1でも「x座標」「Y座標」などの概念を直感的にわかるような解説になっているのがわかるでしょうか?

大人向けの本であれば「画面上のX軸とY軸が…」と説明してもいいのですが、そんなの習っていない小学生には邪魔なだけですし、実際に画面上でX軸やY軸の概念が理解できれば、スッと頭に入ってくるものなのです。

そのため、スクラッチの場合は、画面上の変化を自分で学び取っていくことも多々ありますので、そこでわかったことをあえて「おぼえさせる」ような押しつけがましいのはいらないのです。

このへん、コンピュータというのはインタラクティブ(死語)なものなので、自分がやった操作の結果で学び取っていく、というのが普通の勉強と違う所ですね。

だから、あえて本を読まなくても、やっていればわかることを「学ばせよう」としなくてもよいのです。

わかりやすくいうと、スポーツやる時にルールブック読んでやる人はほとんどいないよね?という話です。

サッカーだったらとりあえずボールを蹴ってみる、テニスだったら打ち返してみるところから始めるから、楽しいんです。

楽しいから続けられるし、楽しいから、上手になりたいと学ぶのです。

これはプログラミングを学ぶときのポイントでもあるのですが、一から十まで教えてくれるものはあくまでも大人向けで、子どもにはとにかく、プログラムを作らせて、その中で少しずつ考えさせて、自分で試行錯誤できるように導いてあげることの方が大事です。

もちろん、「将来はプログラマーになる!」と決めている子なら、難しいものでもマニュアルはキッチリ読まないとダメですけど、スクラッチで学ぶことはあくまでも「思考力」や「プログラミング的思考」を身につけること、パソコンに強くなることなので、寺子屋の「プログリズム」のように、やりながら学んでいく、というスタイルがいいんじゃないかなぁと思います。

プログラミング教室の無料体験受付中です!

寺子屋のプログラミング教室は、小さな子でも、パソコンを触ったことがないような子でも、誰でも楽しくプログラミングが学べます。

しかも一般的なプログラミング教室の相場(月1万~2万円)の半分以下の4,400円。

入会金や施設利用料なども不要なので、誰でも始めやすいプログラミング教室です。

一斉の体験会は来月3/18土の15:00~と16:00~ですが、個別で日程を組むことも可能ですので、遠慮なくご相談くださいませ!

予約は鳥羽見寺子屋の予約カレンダーを使っての予約、もしくは、プログラミング教室専用のフォームから、必要事項を入力してご予約下さい。

「予約がイマイチわからない」「うまくいかない」などご質問もお問い合わせフォームからお願いします。

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  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザー・教材開発者です。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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