高校受験対策 中学受験 メンターのひとり言

模試は受けときましょう、ホントに(高校入試、公立中高一貫入試)

今日は愛知県公立校入試の本番でした。

チャレンジ校の合格圏ギリギリで…、という子もいますが、最後まで努力を続けた生徒たちに、いいお知らせが届くことをひたすら願うばかりです。

結果が伴わなかったとしても、努力したことはムダになりませんし、努力し続けた経験がある子は強いですよ。楽な方、楽な方を選ぶと、踏ん張りが利きませんからね。

メンター

どんなにスマートな仕事をしたとしても、最後は結局根性だったりしますしね。

 

さて、これで受験が終わり、また新年度が始まって行きます。

また、あっという間に模試の時期です。

 

鳥羽見寺子屋は、基本的に「すべての子どもたちに平等な学びの機会を」という想いで活動しているので、寺子屋利用者以外にも広く模試に参加してもらうようにしています。

それは塾に行っていなかった私が、模試を受けていないために本番で痛い目みた苦い経験があるからというのもありますが、塾に行かなくても成績がよい子だと、小中学生の内だと、模試も受けなくていいだろ、となりがちです。

ですが、今や多くの子が塾に通う時代ですから、塾に行って模試を受けたことのある子と、そうでない子の格差はやっぱりあるのが現実です

 

先日、以前寺子屋で実施した模試の外部受験された方から、合格のご報告と感謝のお言葉をわざわざいただきました。

ひとりはあの、倍率17倍あった公立中高一貫校、明和高校付属中に合格した子、もう一人は偏差値70近い一宮高校に推薦で合格した子です。

どちらの子も、寺子屋で受けた「愛知県中高一貫チャレンジ模試」「愛知全県模試」では合格判定ではありませんでしたが、その結果を受けての頑張りで、見事志望校に合格したんですね(とはいえ、そこまで「絶対ムリ」という成績ではなかったですけどね)。

メンター

外部受験は、学校での成績がよいから塾に行っていない、という子もいるので、1回でも受けると現実がわかるのでオススメです。
(なので寺子屋の子より成績がよかったり…)

私がしたのは、中学生には模試終了後に問題の解説をしたり、結果を受けて、保護者さまに「こうした方がいいですよ」くらいのことをメールでしたくらいで、頑張ったのは本人(とご家族)ですが、「塾に行っていない」外部受験の子が受かったと聞いて、私も「受け入れてよかったな」と思うわけです。

 

なんといっても、模試のいいところは、失敗してもいいところです。

メンター

しょせん模試ですからね

むしろ、模試で失敗していた方が、課題が見えて、努力の方向性が見えやすくなります

 

ですが、学校ではそれをやってくれません。

教育って、失敗してナンボだと私は思うんですよね。

だって、社会人で失敗するのはよくないことが多いですが、子どもの失敗ってつきものじゃないですか?

 

むしろ、小さい時ほど、失敗しながら学んでいくわけです。

受験本番で失敗するより、模試で失敗しておいた方が絶対いいじゃないですか?

参考「模試」を甘く見た親御さんの後悔…中学生の親が知っておくべきこと

模試結果を甘く見て高校入試に失敗したことを後悔している親御さん。後悔しない模試の利用法とは?

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だから私は、模試をやっても全然儲けにはなりませんし(少人数だと赤字)、時間を取られることが多いですが、ひらすら「模試をやりましょう」と言い続けています。

メンター

模試の後に「寺子屋入りましょう!」と営業もしません

なんなら、他の塾で外部受験で模試を受けたけれど、模試の結果の見方も説明してもらえなかった、という方に時間取って説明までしてたりします。

メンター

外部受験生でも、模試の見方も教えないなんて、一体どういう塾なのか?と思うのですが、たぶん、「進学実績」のアピールにならない子と判断したのか、ただただたくさん模試を受けてもらえればお金になるから、というだけでやっているのではないかと踏んでいます。

 

まぁ、私の個人的な想いはさておき、模試はできるだけ早い時期からやれるとベストですが、やはりお金がかかることなので、あまり受けまくりましょうとも言いづらいです。

ですがそれでも、中1、2なら最低年1回、志望校の水準を見つけるという意味でもやった方がいいですし、中3なら、特に公立志望であれば、できれば春、夏、秋or冬はやった方がいいです。

メンター

愛知全県模試は、公立入試ソックリに作られていますからね

 

ちなみに名古屋市では、ひとり親家庭の模試代金を6,000円まで補助が出ますので、最低1回、できればもう1回はがんばって受けてほしいですね。公立行くならなおさらです。

名古屋市:ひとり親家庭等への大学受験料等補助(暮らしの情報)
名古屋市:ひとり親家庭等への大学受験料等補助(暮らしの情報)

www.city.nagoya.jp

 

また、公立中高一貫校を受けるなら、小5の内から、遅くても小6の春のはやった方がいいと思います。

たとえば明和中の定員は80名ですが、これは、名古屋市内の小学校の数よりも少ないのです。

メンター

単純計算すると、学校で一番の子でも、受からない可能性があります

公立中高一貫校の問題は「適性検査」と呼ばれる特殊な問題で、対策がしづらいというのもありますし、なんなら今年の適性検査は、模試ですら対象に入れていなかった「音楽」とか出ましたからね。

ですから、模試受けたからどうなるというものではないとも言えますが、それでも、「学校のテストとぜんぜん違う」と知っていると知っていないでは大違いです。

メンター

受けるのはIQが飛び抜けて高い子ではなく、「普通のお子さん」ということがほとんどでしょうし

 

いずれにせよ、鳥羽見寺子屋は、昔の寺子屋と同じく、エリートではない「普通の子」のための学びの場なので、その子たちの学びが広がるようにお手伝いするのみです。

なので、「普通の子」ほど、模試の参加を考えてみてくださいね。

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で『鳥羽見寺子屋』を主宰。子どもたちに寄りそうことを重視し、塾に行けない・行きたくない子・どんな子でも受け入れて学習指導をしています。 2024年からMOGU-teの経営を引き継ぎ、2階で寺子屋もやっている、作家です。教材を作ったりもしています。

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