寺子屋の学び

昨日は英文法「基礎」クラス第2回目でした!

昨日の月曜日は、先週から始まった「英文法基礎クラス(二期生)」の第2回目、英語の発音(フォニックス)の続きでした。

前回は機器トラブルで画面を使った授業が出来ませんでしたが、今回は準備バッチリ。

最近軽視されがちな「発音記号」を学んだのち、それぞれがきちんと発音をおぼえているかをチェックするため、子どもたちに直接、iPadで発音記号に対応するアルファベットを順番に書いてもらうという参加型でやりました。

さすがにみんな小6同級生ということもあって、その辺のやりとりはとてもスムーズ。

ついつい他の子にちょっかいをかけたくなるということはまぁ、まだまだ課題ですが、これから少しずつおぼえること・やることが増えていきますので、いつまでそんな余裕ぶっこいとれるかなと。

それにしても、子どもたちが苦戦するのはやはり、アルファベットから想像できない発音になるものですね。

たとえば「C」の発音に「s」音や「k」音があるという感覚は、普通に日本で暮らしていると理解に苦しむものですが、これを受け入れてもらわないと何も始まりません!

たしかに小学校で英語を聞いているだけあって、昔より確実に英語を聞き取れる耳になり、「なんとなく理解」する力は育っていますが、英語の仕組みを理解していないので、「再現」ができません。

英文法クラスでは、仕組みを理解することで、今までモヤモヤしていたものをハッキリさせながら、学びを深くしていく授業を行っています。

 

にしても、昨日、守山西中に訪問して中学の教育方針を聞いてきましたが、学校は昔と違って、知識を身につけるところではなく、活用しなければならない場所になったな、と強く感じました。

しかし、活用も何も、中途半端なままの知識は活かすことなど出来ません

「生兵法はケガの元」

と言いますが、まさにそんな感じなのが、特に昨年度から始まった新しい学校英語教育。

特に英語なんて、読める書けるは「当たり前」

知識を身につけていないとお話にならず、聞き取れて話せて、かつ発表までできないといけないんです。

ふだんTikTokのふざけた動画見て笑ってるだけで家で勉強しない子たちが、そんなことできますかね??

英語の基礎である、単語を知らない、文法も知らないでは、英語を読むことも書くことも聞くことも話すこともすべて中途半端になるのはわかりきったことです。

それなのに活用なんてムリでしょう。

・・・これでは、幼児期より英語教育を受けてきた子と、そうでない子との差が広がる一方!

 

そういうのを、

「気にしない!」

という生き方も一つで、積極的にそうやっているのならいいのですが、意図せずそうなってしまった結果として、

「気にしない!(でも本当は気にしてる…)」

となる子が生まれることが、はたして社会にとっていいことなのだろうかなぁと。

全体水準を上げるという意識が、どうも今の学校という公教育(特に英語)には見えない・・・私だけでしょうか??

少しずつ地道に基礎を積み重ねていくことが、教育ではもっとも大事なのに。それはすべて「家庭」に委ねられています

『ドラゴン桜』みたいな奇蹟は基本起きないし、だからドラマになったり、芸能人が難関大学に行く企画が成り立つんだけど、その方が「コスト」はめっちゃかかるんです。

「小さな内からコツコツと」

が大事って事ですね。

 

それを考えると、寺子屋の英文法クラスは、通常の寺子屋料金(小学生500円、中学生600円/50分)でやっており、お金をあまりかけずにコツコツと英語を学ぶ場としてはかなりお安いと思うのですが(月3,000円かからない)、それでもタダではなく、なんとも心苦しい気にもなります。

大阪市では、学校外教育バウチャー制度(塾代助成制度)を導入し、中学生の月1万円の塾代・スポーツ教室代を負担してもらえるので、ここ名古屋市でも(というか全国で)早いところ導入してもらいたいものです。

 

私自身の本音で言えば、子どもの早期英語教育は必要ないと思っています。

たしかに「耳」を育てるには早い方がいいのは間違いないですが、それは英語の発音(フォニックスとか)を先に教えて、「ローマ字」を後に教えればすむだけの話。

が、受験というものがあり、そして英語が受験に必要である以上、学校が英語の基礎をしっかり教えてくれる仕組みが今はない以上、少なくとも寺子屋ではこういうことでしか子どもたちを救えません。

やっぱり、英語で苦労している受験生をたくさん見てきたので・・・。

そんな想いでやっている寺子屋の英文法基礎クラス。

寺子屋なので「シーン」とした塾とはまったく異なりワイワイしながらですが、英語って本来、そうやって学んでいくものです。アウトプットしないといけないわけなので。

その上で、子どもたちが英語を嫌いにならず、得意になって、好きになってくれ、世界にもっと目を広げられるような人間になってほしいなと。

まだ始まったばかりなので、英文法クラス、基礎クラス(小6以上)も応用クラス(中2~3)も、絶賛参加者募集中です。

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザー・教材開発者です。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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