4月から、毎月第一土曜日に行うことになった2コマの英語授業「Let's enjoy English!」。
英語の発音の基本(なのに学校で学ばない)である「フォニックス」を学んだり、歌で英語的な文の話し方を学んだり、英語で話しながらゲームをしたり、2コマもあるので飽きさせないように、とにかく楽しく!英語を学ぶ特別授業です。
講師は、英会話教室の講師を務めていた、ネイティブレベルの英語が話せる鳥羽見学区在住のYukako先生にお世話になっています。
昨日はGWのためかいつもより人数が少なく3人ということで、対面形式に座って授業を行いました。
写真は、鳥羽見寺子屋オリジナルの「フォニックス」カードでの発音を学びながら、英語圏の子どもたちにはメジャーなスペル当てゲーム「hangman」をしているワンシーンです。
「hangman」は、「hang=吊る」「man=人」で「絞首刑執行人」という名が付いた物騒な名前のゲームですが、日本人がしりとりを楽しむように、英語圏ではとってもポピュラーな言語ゲームと言われています。
英語のゲーム「Hangman」で遊んでみよう! – ECOM英語ネット学校
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寺子屋ではフォニックスカード(下写真)に書かれた単語の中から、出題者が単語の数を指定して、入るアルファベットを一人ずつ順番に言ってもらい、お題となる単語を実際に発声してもらって当ててもらうゲームです。
土曜の英語クラスは固定メンバーではなくオープン参加なので、英語を普段から習っている子もいれば、そうじゃない子も両方いますので、Yukako先生が子どもの英語の習得レベルに合わせて、カードを見てもいい人とダメな人をつくったりして、全員がゲームを楽しめるように設計してやってくれているので、英語が得意な子も苦手な子もゲームに参加できるようになっていて安心ですね。
ちなみに「hangman」という名前の由来は、お題に使われていないアルファベットを言ってしまった人は、「首つり台」に、頭・体、右手、左手・・・というように、順番にパーツを描いていき、全身が描かれた人は首つりの死刑執行が行われて負け、というルールから来ています。
日本人の感覚からすると、SNSとかで「これで首つりを助長したらどうするんだ!?」と叩かれそうなゲームですが、だいたい究極的にデフォルメされた絵を描くし(首つりというか頭つりだし笑)、ただの遊びなので、子どもたちが「首つりしたいな・させたいな」という思いに至ることはありません。
というか、端から「hangman」をしているのを見て感じたのですが、こういうメジャーな言葉遊びにすら「ブラックユーモア」が利いてるのを見ると、「○○しなきゃダメ」とかやたら言葉狩りしたがる中で育った日本人が、欧米人のように瞬時にオシャレなジョークを言ったり、ウィットに富んだセリフを吐けないのもしょうがないなぁ、という気もしました。アメリカの政治家とか、日本の政治家と違って面白い言い方しますもんねぇ。
根本的な「文化の違い」というやつですが、英語を学ぶためにもこの「文化」も合わせて学んでいかないと身につかないですからね。
そういう意味でも、この英語クラスに参加するだけでも「英語の風」を感じられて、英語に前向きになれると思いますよ!(中学生になると英語に後ろ向きな子が増えますので笑)
ちなみにこの「hangman」。
ただのスペル当てゲームな感じもしますが、実は、「子音」と「母音」それぞれの発音方法を学ぶレッスンでもあるんですね。
というのも、日本語では基本的に「k+a=ka(か)」のように、「子音」と「母音(a i u e o)」をセットで発音しますが、英語は「子音だけ」「母音だけ」で発音するのは当たり前、という根本的な音の作り方の違いがあって、「hangman」というゲームは、アルファベットひとつひとつに音がある「パーツ」ととらえ、「発音」の仕方の根本を遊びながら学ぶ事ができるゲームなんですよね。
だからこそ人体のパーツをバラバラに描いていく・・・という風になったのかは定かではありませんが、英語の国で生まれたのもなんとなくうなずけるなと思いました。
なお、「子音」と「母音」のこの辺の「英語の発音」についてはまた後日、詳しくお話ししたいと思います!