鳥羽見寺子屋では、1月よりかねてより保護者さまから要望の多かった「プログラミング教室」を始めることとしました。
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12/17土に〈プログラミング無料体験会〉を実施します(残8名)
名古屋市守山区の鳥羽見寺子屋では、塾よりも安い料金でプログラミング教室を始めることにしました。まずは無料体験会を実施します!
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プログラミング教育の現状
実際のプログラミング教育はどうなっているかというと、地域や学校によってかなりまちまちです。
たとえばここ、名古屋市では、もともと学校へのPC導入にかなり慎重で、コロナ禍になって慌てて導入したため、ほとんど整備されていません。
小中学校の貸与PCでは、「Scratch(スクラッチ)」が使えるようにしてくれるようですが、非常にわかりやすいプログラミングのツールではあるものの、それでもプログラミング未経験の人が教えるとなると難しいので、実際には授業でやらず、興味がある子が空いた時間に触るという学校が多いようです。
Scratch(スクラッチ)とは
マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボが開発し、Scratch財団が運用する、学習用ビジュアルプログラミング言語。画面内に用意されたブロック型のコマンドを組み合わせることで、複雑なコードを書かずにゲームやアニメーションなどを作ることができる。ユーザーは世界で9500万人以上で、世界中のプログラミング教室で使われている。
プログラミングというのはコンピュータに命令を伝える「言語」なので、どんなことをしたいかによって、選ぶ言語も変わります。そういう意味で、Scratchは「プログラミングを学ぶ」ためのプログラミング言語なので、「とりあえず目的はないけどプログラミングを学びたい」という子には最適な選択と言えるでしょう。
Scratchは、大人の干渉なしに、「教えられなくても出来る子はできる」ものでもあります。本屋に解説書があるし、ネットにも情報があって、学習用のアプリだってあるので、自力で学ぼうと思えば学べます。
とはいえ、「プログラミングを学びたい!」「こうできるようになりたい!」という明確な目標がある子や、親がしっかりサポートできる環境がないと続かないのが多いのが現実。
そのため、Scratchを使ったプログラミング教室として開催しているところもあります。
プログラミング学習を続けるために必要なこと
プログラミングをすることで、プログラムが思いどおりに動くというのは「楽しい」体験です。
ですが、スポーツと同様、ただ遊ぶだけならすぐ飽きてしまいます。
どんな技術もくり返しながら技術を身につけていくように、プログラミングも同様に、続けていくことが必要です。
では、どうやってプログラミング学習を続けていけるか?
そもそも、プログラミングというのは、基本うまくいかないものです。
寺子屋でも、今年の夏休みに「ぷよぷよプログラミング」というイベントを実施しましたが、見本のコード通りに写本するだけなのに、それでも一発で成功することは少なく、やはりどこかに間違えている部分があって、こちらでフォローする必要がありました。
プログラミングというのは、本人は「ちゃんとやった」つもりでも、(コマンドの順番が違うとか)ほんのちょっとの違いでうまく動作しないなんてことはしょっちゅうあります。
それに本人が気づければいいのですが、実際はその「原因」がどこにあるかを理解できずにいたずらに時間が過ぎていきがちです。
ですから、プログラミングを学ぶ上で必要になるのは、そういった時にフォローができる存在です。
「教える」より「導く」で創造性を育てる
というか、プログラミング教室の講師の仕事はほとんどそこがメインです。
「なぜ、このプログラムは動かないのか?」
「どうやったら、このプログラムは正常に動くのか?」
そういうことがわかる人がフォローしてくれるから、プログラミング学習を続けているわけですね。
極端な話、本人や親御さんにそれができれば教室に通う必要はありません。
逆に、それが誰もができないからこそ、無料で使える「Scratch」なのにプログラミング教室が存在し、プログラミング的思考を身につけやすい「Scratch」が使えるのに、プログラミングを教えない学校があるのです。
それだけ、プログラミングを理解した上で、きちんと導くというのはそれなりのスキルが必要ということです。
ちなみに、プログラミング業界では、この役割を担う人のことを「導く人」という意味の「メンター」と呼びます。
それは、プログラミングというのが、「このやり方が絶対いいんだ!」と教え付けるものではなく、「こうしたらこうなる」「ああしたらこうなる」とアドバイスしながら、本人が自分でできるように導く存在だからです。
余談ですが、寺子屋でも、プログラミングスクールの「メンター」と、昔の寺子屋の「寺子屋師匠」を踏まえて「メンター」という呼称を採用しています。
それだけ、プログラミングには誰かの手助けが必要なことが多いんですね。
プログラミング教室について
プログラミング教室をやるためには、プログラミングの知識を持った指導者と、学んでいくための教材が必要になります。
そのため、プログラミング教室の月謝はとかく高くなりがちです(かといって講師の給料は高くないみたいですが・・・)。
幸い?寺子屋のメンターは一応プログラミングができますので、プログラミング教室ができます。
ただ、ちょっとした体験、ただただ自由に作らせる、というならまだしも、きちんとした基礎から学んで着実にスキルアップして、誰でもプログラミング的思考を身につけさせるためには、やはり「教材」が必要です。
何を学ぶプログラミング教室か?
例えば塾教材の展示会とかに行くと、プログラミング教室用の教材というのがあるんですが、寺子屋でプログラミング教室をする際に重視したのは、料金もそうでしたが、「誰でもやれる」ものであること。
たとえば、「アンイングリッシュクラブ」「名大SKY」などを経営しているアンイグリッシュグループさんでは、子どもたちに人気の「マインクラフト(マイクラ)」を使ったプログラミング教室を実施していて、このサービスそのもの販売されているので話も聞いたりしたのですが、あくまでも「塾用」なので導入費用もさることながら、3D酔いする人もいるマイクラに絞ってしまうのは、ちょっと寺子屋の目指すところと違うなと。
また他では、導入塾が多い、「アメブロ」「ABEMA」を運営するサイバーエージェントさんが開発した「QUREO」は400種以上のゲームが作れるとか、プログラミング専門の教室で、ロボットプログラミングから学ぶとか、AIで人気のプログラミング言語「Python(パイソン)」を学べる教室とかもありますが、いずれも費用が高く、ゲームを作る人になりたい、プログラマーに興味があるなど意識が高い子なら費用が見合うと思いますが、いずれにしても寺子屋とは違うなと。
そこで、鳥羽見寺子屋では、地域のふつうの子どもたちにとって、費用が安く、学校の学びにも人生の学びにもプラスになるプログラミングということを考えて、
すべての子どもがプログラミング教育を受講できる環境作りを目指す、NPO法人ミライキッズさんの提供するプログラミング教室サービス
「プログリズム」
を導入して、学校でも使えるプログラミング言語「Scratch」でプログラミングを学んでもらう教室を開講することにしました。
Scratchを学校で教えてもらえないのなら、寺子屋で教えよう、ということですね。
プログラミング教室「プログリズム」
NPO法人ミライキッズの提供するプログリズムは、費用が月額4400円(税込)※で提供できる、非常にお値打ちなプログラミング教室です。
※寺子屋での50分×4コマを含む。教材テキスト(基本1年分)は都度購入。PCの持ち込みも不要。
月謝は同じようなScratchコースをもつプログラミング教室の半額~3分の1以下で、プログラミングが学べるのです。
内容的には、別途購入したテキストに基づき、ゲームやアニメーションを作りながら、Scratchでのプログラミングスキルを磨いていく物になります。
あくまでもScratchプログラミングになりますので、できるだけ早くプログラマーになりたいという子には物足りないかもしれませんが、
「プログラミングをやってみたい!」
「プログラミングでゲームを作ってみたい」
という子や、
「プログラミング的思考を身につけさせたい!」
というように、学校で困らないプログラミングスキルを身につけるなら必要十分ではないかなと思います。
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どんなことが学べる?
「プログリズム」のコンテンツとしては、未就学児用のものもありますが、基本は小1~できるもので、コースごとにテキストが変わり、テキストごとに用意された数個のゲームやアニメーションを作りながら、プログラミングの技術を学びます。
ちなみに、もっとも基本的な「プライマリーコース」では、テキスト1冊で2つのゲームと3つのアニメーションを作るといった感じで、コースによって作る物や数が変わりますが、最大は「ミドルコース」でテキスト1冊で4つのゲームを作りながら、Scratchプログラミングの技法を身につけていきます。
逆にレベルが上がるほどやることが多くなるので、作る数は減っていきます。
現状もっとも難しい「プロフェッサーコース」では、テキスト1冊で1つのゲームしか作りませんが、それが子どもたちに大人気で、今年10周年の「にゃん○大戦争」にソックリなタワーディフェンスゲーム笑。
これくらいになると相当複雑な処理をプログラムできるようになり、ビジュアルじゃないプログラミング言語の橋渡しも考えて、コマンドも英語になっていきますが、こうやって学んでいくことで、今後、どのようなプログラミング言語※にもスムーズに移行できると思いますし、高校の「情報Ⅰ」対策にもなると思います。
プログラミング言語は色々
※プログラミング言語は色々ありますが、基本的には応用が利くもので、1つ1つ一から覚える必要はありません。
「プログリズム」はあくまでも、Scratchだけを使ったプログラミング教室なので、現状ここまでですが、これ以上を求めるなら逆にもう、それこそしっかりとしたプログラミング言語を学んでもらう必要があります。でも、それならそれで喜ばしいことだと思います。
実際の参加の仕方は?
プログリズムは、スクラッチを使ったサービスで、基本的にはテキストを見ながら、必要に応じて動画で操作法を学びながら、ゲームなりアニメーションなりを作っていきます。
ネット環境とパソコンがあれば自宅でもできますが、やはりプログラミングには「なぜ動かないか」わからない事象が出てきますので、寺子屋に毎週なり来ていただいてやっていただくのがベストです(4コマ分のチケット付きなので)。
何事も「習慣化」しないと続かないのが子どもなので笑、毎週いついつにプログラミング、としておいた方が続きます。
なお、一斉授業形式ではないため、やれる時間帯は基本的に寺子屋の「学びタイム(旧:勉強会)枠」の範囲ならどの時間でも大丈夫です。都合のつくタイミングで、Webカレンダーから寺子屋に来る日時を予約して参加していただければよいです。
寺子屋の学びタイム枠
各自が各自のペースで勉強する時間。持込教材の子もいれば、宿題や学校ワークをする子、こちらで用意したプリントをしたりして勉強します。小1~中3の全教科に対応(音楽はちょっと厳しい)。最大6名。旧名:寺子屋勉強会
基本的に月曜の18時以降、木曜の15時以降、土曜の午前と夕方に開催。1コマ50分。
プログリズム利用料には月4コマ分を含むので、予約いただければいつのタイミングでもお越しいただいて構いませんが、「月4コマじゃ足りない!」という場合は普通に学びタイム枠で予約をいただければ、月6コマでも8コマでも10コマでもいくらでも対応できます(小学生は1コマ+500円)。
もちろん、学校の勉強を家でしないのであれば、プログラミング1コマ+勉強1コマという利用も可能ですよ!
学び方はいろいろ!
集合授業ではなく個別で学習を進められるものなので、「もっともっと進めたい!」というのであれば、別に家でどんどんと進めてもらっても構いません。
プログラミング教室の中には、家ではできない、どんどんと進めてはいけない、というのもあるようですが、物を作る意欲が高いときに水を差すつもりはありません。
むしろどんどんとやって、技術を身につけてほしいですからね。
レベルアップするたびに、新しいテキストにチャレンジできますので、通常のペースだと1年1冊(1コース)ですが、半年で終わったっていいのです。
また、ある程度慣れてきたら、テキストを通り越して「こういうのを作りたい!」としてチャレンジするのもOKです。
デメリットは、Scratchコースしかないこと。
進めれば進めるほど早く「卒業」できますが、その先は寺子屋ではなく他の所で学ぶか、それとも自分で独学したりするのもいいでしょう。
(プログラマーは基本独学です)
あともう一つのデメリットは、やればやるほど教材を買うペースが早くなります笑。
でも、それはそれで嬉しい「成長」と捉えてもらえればよいかなと。
子どもたちの創造力を伸ばすことは、学校の勉強以上に、人生に対して前向きになれる「心」を育てることにも繋がりますので、ぜひ寺子屋のプログラミング教室を活用していただけたらなと思います。
メリット・デメリット
以上のことを踏まえ、鳥羽見寺子屋のプログラミング教室の良い点・注意点をまとめました。
ココがおすすめ
- 料金がとにかく安くて始めやすい
- 開催日時にしばられない
- ゲームやアニメーションを作りながら学べる
- テキスト+動画で誰でもわかりやすい
- わからないことが寺子屋でも聞ける
- テキスト以外の自由なプログラミングでも対応
- パソコンの持ち込み不要
ココに注意
- ゲームの種類がメチャメチャあるわけではない
- Scratch以外の言語は学べない
- テキスト代は別途必要
- 寺子屋の勉強会開催日時しかできない
- 内容的には小学生向けしかない(中学生も可能)
申込方法は?
ふだんから寺子屋を利用されている方はメールで直接連絡していただければOKですが、はじめての方、体験をお申し込みの方、プログラミング教室についてご質問がある方は、下記フォームよりお問い合わせ下さいませ。
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