メンターのひとり言

学習塾情報展に行って、プログラミング教材の話を聞きました

この季節は、学習塾にとって受験の佳境でありつつも、来年度に向けた準備の時期でもあります。

そのため、教材の展示会とかが行われるわけですが、今日は愛知県私塾協同組合主催の、学習塾情報展とセミナーに行ってきました。

鳥羽見寺子屋は塾ではないですし、組合にも入っていませんが案内が来るので行ったわけですが、

セミナーの内容は、高校で必須化された「情報Ⅰ」が小中学生の指導にどのような影響をもたらすか?(プログラミング教育の効果)についてで、「プログラミング教育HALLO」を提供する、やる気スイッチグループの合弁会社、YPスイッチの取締役の方がお話してくれました。

無料のセミナーなのですが、前の「受験制度改革」みたいなものと違って、「高校の情報Ⅰ」というものにさほど感度が高くないようで、正直微妙な感じの参加人数でした。いや、かわいそうになるくらい。

たしかに、塾教材を購入するのは基本的に小中学生向けの塾が多いので、高校の話は遠い(というか関係ない?)と考える塾さんも多いでしょうし、それよりかは目先のテストや、受験に力を注ぎたいと思うのが普通なのかもですね。

親御さんのニーズとしては「塾=勉強を教えるところ」なので、それはそれで間違いではないのですが、セミナーの内容的には、「英語」と同じく、「プログラミング」も塾で教える時代で、ビジネスチャンスなのだ、プログラミング教育が他の学習効果も高めるのだ、という話だったので、少子化の塾のあり方としては一つあるよなぁと。高付加価値ということですね。

内容的には、ブログにも書いてる、全国学力調査でプログラミングが出たという話とか、プログラミング教育導入を始めたばかりの鳥羽見寺子屋的には目新しいものはなかったのですが、それでもプログラミングそのものがわからないとか、プログラミング教育を導入すべきかどうか迷っている塾の関係者の方にとっては有益な内容だったと思います。

そういう意味で、聞かないなんてもったいないなぁと思いましたけどね。

でも、それが現状の業界の認識なのかもなと思ったり。

ちなみにセミナーの最後は自社プログラミング教材の宣伝でしたが、提供する会社YPスイッチは、「やる気スイッチ」と、AIエンジニアリング会社「Preferred Networks」の合弁会社で(だからYP)、スクラッチベースの3Dゲーム作りを通じてプログラミングを学ぶ「プログラミングHALLO」は、ビジュアルプログラミングと本格プログラミング(Python)を繋ぐ構成でよく考えられている教材だなぁ、と関心しました。

その分、費用が高額(寺子屋のプログラミング教室の3倍以上の月謝+相場より高い入会金)な理由もうなずけましたが・・・ユーザーさんの親御さんがSEの方とかが多い、というのはよくわかります。そういう道に進ませるならよく出来てますしね。

とはいえ、寺子屋的には、結局、プログラミングについても、教育費用をかけたもん勝ちにならないように、寺子屋は寺子屋で工夫して、すべての子どもたちに知恵を授けられたらなと決意を新たにしました。

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  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザー・教材開発者です。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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