学び舎コラム-出張版

AIに宿題をやらせる? 子どもたちに教えたい“道具”との向き合い方

わからないことを聞けばすぐに答えてくれるAIが普及し、いまや大人でも「一番の相談相手がAI」という人もいます。

一方で、AIに学校の宿題を考えさせ、出てきた答えを書く子もいるそうです。しかしそれは、答えの丸写しと同じですね。

そもそも、宿題とは何のためにあるのでしょうか?

「宿題は子どもだけのもの」と思っている子もいるかもしれませんが、実は大人になっても宿題は出ます

仕事をする中で、上司やお客さんから「これはどういうことですか」と聞かれることがあります。その場ですぐに答えられなければ、「調べておきます」「確認しておきます」となります。これも、言ってみれば大人の宿題です。

つまり宿題とは、家で問題を解くことそのものではなく、今できないことを、あとでできるようにするためのものなのです。

そう考えると、AIの出した答えを丸写しすることには、あまり意味がないと言えます。なぜなら、紙の上では宿題が終わっていても、自分の中では何もできるようになっていないからです。これでは同じ失敗をくり返すばかりになってしまいます。

ただ、AIを使うこと自体が悪いわけではありません。

たとえば、「この問題の考え方を教えて」「答えは言わずにヒントだけください」と聞けば、AIは勉強を助けてくれる道具になります。大切なのは、AIに代わりに考えてもらうことではなく、AIを使って自分が考えられるようになることです。

自分で考えられなければ、どれだけ便利な道具があっても、本当の意味で使いこなすことはできません。

困った時にただ答えを求めるだけでは、自分で考えて動く力は育たないからです。自分でやるから、自分の力になるのです。

(本コラムは鳥羽見小学校で配布された、寺子屋通信の内容を再掲しております)

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で『鳥羽見寺子屋』を主宰。子どもたちに寄りそうことを重視し、塾に行けない・行きたくない子・どんな子でも受け入れて学習指導をしています。 2024年からMOGU-teの経営を引き継ぎ、2階で寺子屋もやっている、作家です。教材を作ったりもしています。

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