学び舎コラム-出張版

親が無意識にしがちな失敗~やる気がなくなる原因はアレだった~

新年度が始まりました。

月日がたつのは早いもので、お子さんに「大きくなったなぁ」と感じる時期でもありますよね。

実は、お子さんの成長に伴い、親御さんがお子さんに対して無意識にする「あること」が増えるのですが、お気づきですか?

それは、我が子を人と比べることです。

考えてもみてください。生まれてきた時は「生まれてきてくれてありがとう」「元気で幸せならそれで充分」と人と比べることもなかったのに、いつの間にか「なんで他の子みたいにちゃんとできないの!?」「なんでウチの子は遅れているの?」みたいな感じで、ついつい何かと比べるようになってはいないですか?

もちろん、比べられることは大人社会では「常識」ですから、それはある意味、大人扱いしているとも言えるのですが、子どもやっぱりまだまだ子ども。初めて何かができるようになった幼児のように、大人が見守りつつ、子どものチャレンジを応援し、出来たことを褒めてあげることも必要です。

だからといって、子どもたちは大人の世界にも足を踏み入れていますので、幼児のようにただ褒められただけでは喜びませんし動きません(だからご褒美の効果も一瞬で終わります笑)。

でもそれは裏を返せば、着実に大人に近づいている証でもあります。

そもそも、比べること自体は悪いことではありません。

人間、比べられないと自分が世界の中心だと思うようになりがちですし、「比べない」とするのは大人的にはムリな話ですよね笑。

必要なのは、比べるなら悪い面以上に「良い面」も見てあげることです。

大人だってマイナス評価ばかりだとやる気がなくなりますよね?

子どもだって同じ。

その子をちゃんと見て、良い面も悪い面もキチンと「評価」してあげることが大切なんです。

(本コラムは鳥羽見小学校で配布された、寺子屋通信の内容を再掲しております)

  • この記事を書いた人

メンター 田中聖斗

名古屋市守山区で地域の学び舎『鳥羽見寺子屋』を主宰。塾に行けない・行きたくない子の学習指導や、子どもたちの学びを促す特別授業をやっています。子どもたちに寄りそうことを重視し、どんな子でも受け入れています。作家・企画屋・家庭教育アドバイザー・教材開発者です。花粉症の舌禍免疫中のため、現在は年中メガネです。

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